大学の入学式に皆さんはどんなイメージを抱いているでしょうか?
大学の入学式は場所によっては数千人単位で新入生が参加するイベントです。
そんな入学式ですが、学生保護者の方からすれば一目みたい気持ちはありつつも行ってもいいのか迷う気持ちもあるかもしれません。
この記事では大学の入学式に親は行かない方がいいのか入学式の「実態」を交えて解説していきます。
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大学の入学式の実態
入学式は4月の第一週に行われるところが多いです。場所は構内の施設の場合もあれば地域の文化ホール、体育館など大学によって様々です。
また、保護者の同伴について2024年は認めているところがほとんどですが、混雑を避けるためか同伴を1人か2人に制限している大学が多いです。
親の参加率
実際に親が入学式に来る割合はどのくらいなのでしょうか。
全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の約2万人を対象とする「2023年度保護者に聞く新入生調査」によると入学式に参加する親は56.8%で半数以上の親が入学式に参加すると回答しています。
直近5年を見るとコロナ前の2019年は75.9%、20年は0.4%、21年は10.5%、22年は20.6%なのでコロナ前の水準に回復している傾向があるようです。
既にグループが出来ている
入学式に行ってみると同じ高校やSNSで知り合った人たちなどで集団が出来ていることも珍しくなく、特に他の地域出身だと疎外感を覚えるかもしれません。
都道府県ごとに見ると大学における「地元出身者占有率」が高いのは、沖縄(79.3%)、北海道(76.6%)、愛知(62.8%)、新潟(62.0%)、愛媛(59.1%)など。一方、大学における「他県からの流入率」が高いのは、滋賀(80.9%)、京都(77.7%)、奈良(77.5%)、鳥取(76.5%)、和歌山(73.3%)など。都道府県によって地元出身者がほとんどの所もあれば様々な場所から進学する学生が多い場所もあることが分かります。
また、大学によって異なる可能性もありますが、筆者の大学では席が決められておらず学部ごと決められたスペースに来た順で座ったので、学部が同じ友達同士で来ると中でも近くに座ることが出来ました。
ライブ配信がある
新型コロナウィルス流行の名残もあってか2024年度現在では入学式をYouTubeなどでライブ配信する大学が多いです。
運が悪いとウトウトしているところを抜かれて後で親に見られたりするのでこれから入学式参加する新入生の方は気をつけましょう。
大学の入学式は親が一緒だと友達が出来ないのか
他の都道府県から一人で大学に進学する方や地元出身者が多い大学に進学する方のなかには、入学式で友達を作ろうと考えている方も多いと思います。
その際、親が一緒だと周りから話しかけづらくなったり自分だけ浮いてしまったりするかもしれないと思っている方もいるかもしれません。筆者の周りでも入学式で友達作りたかったから一人で行ったという人や友達同士で入学式に参加したかったので親は呼ばなかったという人がいました。
実際、入学式に行くと前述のように既にグループが出来ていたりするため友達を早く作ろうと焦ることもあります。
ですが、安心してください。入学式で友達が出来なくてもまったく問題ないです。
入学式で友達が出来なくても大丈夫
入学式で友達が出来なくても大丈夫な大きな理由の一つは、その後オリエンテーション、授業、部活サークル、バイトなどで友達が出来る可能性の方がはるかに高いからです。
大学の入学式が終わるとすぐに大学生活の注意点などを説明するオリエンテーションがあり、そこでも同じ新入生と話す機会があります。オリエンテーションは基本的に学部ごとに受けるので、ここで出来た友達と一緒の授業になる可能性もそれなりに高く関係が長続きしやすいです。
また、入学式・オリエンテーションなど入学前後のイベントで友達が出来なくてもその後の授業やサークルを通して友達が出来る機会は多くあります。大学生あるあるですが入学前後で知り合った友達よりも授業やサークルが一緒の友達の方が日常生活で一緒の時間が長い分仲良くなりがちです。
オリエンテーションについては以下の記事で詳細に解説していますので参考にしてください。
>> 大学のオリエンテーションって何するの?服装や持ち物、親の参加について
入学式中に仲良くなれる可能性もある
親と一緒に入学式に来たとしても基本的に新入生席と保護者席は別々なので建物の中では入学式が終わるまで基本的に別行動です。
また、前述したように新入生席は学部などでスペースが分けられていることが大半なので近くの席の人に話しかけて仲良くなれる可能性はあります。
もちろん入学式中は私語厳禁ですが、開会前や閉会後の移動指示待ちの間など割と時間を持て余すこともあるので、親と入学式来たけど一人で友達も作りたいという方は勇気を出してみるのもいいと思います。
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大学の入学式は「親と行く」が多数派
全体としては親と行くのが一般化
ここまで、大学の入学式には親と言っても問題がないことを説明してきました。
前述したように全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の「2023年度保護者に聞く新入生調査」によると入学式に参加する親は56.8%と半数以上が一緒に参加するという結果が出ています。
また、同調査によると直近10年で入学式に参加すると回答した親は徐々に増加しており、コロナ前の2019年は過去最高の75.9%が入学式に参加すると回答しています。コロナ後も増加傾向にあり全体としては親も一緒に入学式に参加するのが一般的になっているといえます。
大学ごとの傾向
ただし、このデータはあくまで全体としての結果であり入学式にどれくらいの親が参加するかは大学によって異なります。
例えば、地元出身者が多い大学は親が入学式に同伴している割合が高く、逆に都道府県外からの進学者などが多い大学だと親は連れず一人で入学式に参加している学生の割合が高いです。
地元出身者や他県からの進学者の割合は公表している大学がほとんどなので入学式に向けて気になっている方は調べてみると入学式の様子がイメージしやすいかもしれません。
また、偏差値が高い大学は入学式に親も参加する場合が多い傾向があるようです。入学式は子供の新生活が始まる晴れ舞台であると同時に親にとっても晴れ舞台であるということでしょうか。
そのほかにも新入生数に対して、入学式を開催する建物の収容人数が多かったり入学式を数回に分けて行ったりしている大学は過去の傾向から大勢の親の参加を想定していると考えられます。
大学の入学式に親が参加するメリット
ここからは大学の入学式に親が参加するメリットについて解説していきます。
写真を撮ってもらいやすい
入学式に親が一緒に行くと写真を撮ってもらうのが楽です。大学の入学式でも小中高と同様に「〇〇大学 入学式」みたいな立て看板のところに記念写真を撮る列が出来ています。
友達と一緒に入学式に行く場合は良いのですが、一人で入学式に行くと見知らぬ人に写真をお願いしなければならなかったり周りが親と写真を撮っている新入生が多かったりするので若干記念写真のハードルが高いです。
その点、親が一緒だと記念写真を撮るのが楽な上に思い出にも残りやすいです。
寂しくない
先ほども書いたように現在では入学式に親も参加する割合が増えており、2024年もコロナ前の水準である6~7割くらい近くに回復すると思われます。親と行かない新入生のなかでも、地元出身者が多い大学では地元出身の友達同士のグループが既に出来ていたりします。入学式で一人だったところで何も心配することはありませんが、せっかくの入学式という時間を誰かと共有したいという方は親と参加するのもいいと思います。
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まとめ
最後にまとめついでに筆者個人の意見を書きたいと思います。
まず、親が入学式に行かない方がいいという明確な理由はないです。友達については入学式で無理して作る必要はないですし、周りも親と一緒の新入生ばかりなので浮くこともないです。
ただ、親が入学式に絶対に行った方がいいという明確な理由もないので結局は個人の感情や気分で決めてしまっていいと思います。
入学式は大学生活の始まる重要なイベントですが、大事なのは親と行ったか/一人で行ったかという形よりも入学式をきっかけに何を考えて何を感じたかという中身の方です。形式にとらわれすぎることなく、入学式という節目に向き合いましょう。