この記事を読んでいる大半の医学生が今、「医学部での勉強に意味があるのか」と悩んでいることでしょう。実際、留年などがきっかけで医学部を自主退学する学生も結構います。本記事では現役医大生の筆者がそうした学生さんに向けて「医学部を辞めるべきかどうか」の指標をデメリットを交えつつ紹介していきます。
医学部を辞めたいと思う3つの理由
医学部は特殊な学部です。六年制の学部で医師免許取得のためにCBT・OSCE・国家医師試験を通過せねばならず、医師以外の職業には就職しない人が殆どです。
こうした状況で過ごす学生生活には、他学部にはない悩みというものがあってもおかしくありません。特に「志望動機・人間関係・課題」は学生生活における大きな困難として立ちはだかることが多く、これらが起因して医学部を辞めたいと思う医学生も多々いると思われます。
医者になりたいわけではないことに気づいた
一度、医学部を目指して受験勉強に取り組んでいた自分を思い出してください。面接用に医学部を志望する動機については考えていたものの、実際は「医学部を目指せる学力だから」「理系科目が得意だから」「儲かる安定した職業だから」といった心持ちで勉強していた人も少なくないと思います。
しかし、そういった動機で入学すると、医学部の勉強は「真に医師を目指す人のための勉強」であり、受験勉強とは全く違ったものであることに気づかされるでしょう。そのようなショックを受けた際に、自分は何故医学部を目指したのかという疑問に苛まれるようになり、自分が医者になりたいわけではなかったことに気づくこともよくあります。
閉鎖的な人間関係に疲れた
基本的に医学部の授業は一般的な大学のものとは異なり、必修科目のみで占められています。その為、同じ授業を受ける学生以外との親睦を深める時間が少ないのが特徴です。また、部活動も医学部独自のものが大半を占めており、キャンパスも他学部と異なるパターンが多いです。医学部の学生は他学部の学生との交流の機会などはあまりないのです。
故に、医学部は他学部と比較して閉鎖的な人間関係が築かれがちです。学生生活での失敗談などは学年全体に広がりやすく、例えば同学年との失恋などすると噂はすぐに広まります。パートナーだけでなくその周囲の人間関係も気まずさも閉鎖的な環境だとより強調され、憂鬱な学生生活を送るはめになってしまいます。
課題や試験勉強があまりにも辛い
先にも述べた通り、医学部の授業は基本的に必修であり、その数もばかになりません。また、それに加えて解剖実習や組織学実習などの実習科目も多く、暗記や課題づけの毎日を送る羽目になります。
つかの間の休みでさえ定期試験への準備をしないと留年の危機に巻き込まれてしまう上に、並行して国家医師試験やCBTなどの対策にも取り組んでいかなければなりません。その為、必然的に自由時間をとる余裕があまりなく、生半可な気持ちで入学すると痛い目を見る羽目になります。
医学部を辞めたい時はデメリットを慎重に考えるべき
このように医学部で学ぶ辛さについて3点あげてきましたが、どんな動機であれ医学部を辞めるというのはかなりリスキーな選択になります。軽率に退学を検討する前に、一度慎重になり、医学部を辞めるデメリットについても考えるべきです。
安定したキャリアパスを自ら捨てる勇気があるか
実際に医師を目指すつもりが無くても、とりあえず入学するといった人も見られるほど、医師という職業は魅力的です。診療科によっては過酷な労働は免れませんが、それでも30代で平均年収1000万円を超える職業は日本にはそうそうありません。実際、お金目当てで医学部のつらい授業を乗り越える人も何人かはいます。
また、医学部の進級は易しいものではありませんが、逆に言ってしまえば進級さえすれば医師になるのは難しくありません。医師国家試験合格率はどの大学も基本的に8割~9割をキープするため、周りに流される形で対策したとしても合格自体は意外とできてしまうものかもしれません。
そのようにして得られるはずの医師というキャリアパスを自ら捨てるのはかなり勇気がいることだと思います。特に我が子の将来を案じる親からは、「やりたいことが他にあるなら医師免許を獲得してから」と反論がきてもおかしくありません。
医学部を辞めてあなたは何をしたいのか
医学部に入学してくる人は少なからず、「人の助けになれる仕事をしたい」という動機があると思います。実際、医師以外にも社会に貢献できる仕事は沢山あります。
しかし、医学部を辞める際は「何をしたくて辞めるのか」という点を慎重に考えてください。人生における重大な選択において、決断の動機がポジティブではなくネガティブなものになると、辞めた後に必ず後悔することになります。
別の学部への受験やその先の就活に取り組むとしても、医学部を辞めた経験は面接官に否定的な印象を与えてしまうでしょう。その為、余程の肯定的な理由が無い限り、医学部を辞めることはお勧めしません。
挫折経験の人生への悪影響を考えよう
後ろ向きの動機をもって医学部を辞めるという決断は、挫折経験としてあなたのこれからの人生に少なからず付きまとうことになります。何か新しいことにチャレンジする際に「どうせ次も続かない」と思ってしまい、あなたの足を引っ張ることになるかもしれません。
逆に厳しい環境下でも六年間辛抱して医師免許を獲得したという事実は、あなたの辛抱強さを証明しこれからの挑戦にプラスの影響を与えることにも繋がります。
医学部を辞めたいと思った時に試すべきこと
私としてはこれらの理由及びデメリットを踏まえたうえで、やはり医学部を辞めるべきではないと思います。そこで、医学生生活に立ちはだかる困難を乗り越えていくうえで、以下の事柄について検討してみるのはどうでしょうか。是非参考になれば幸いです。
医師を目指す理由を見つける
医学部で精力的に勉強を継続するモチベーションの第一は「医師を目指す理由」に他ありません。それに医師になりたい動機は入学後に見つけてもよいのです。かくいう私もその一人です。
医学を勉強している最中に興味のある科目と出会うかもしれませんし、様々な経歴をもつ先生方と交流していく中で医師という職業に魅力を感じるようになるかもしれません。
また、最初の三年間は病院実習もなく、モチベーションの維持に苦労するかもしれませんが、CBTに無事合格した後は病院研修が増えてきます。その中で患者さんと接する内に「自分はやはり患者さんに感謝される医師という職を目指したかったのだ」と奮起するといったこともあり得るでしょう。
どんな形であれ、あなたが医師になりたい理由を見つけることが出来たのならこれからの学生生活は輝かしいものになること間違いないでしょう。
学外の学生団体に参加してみる
医学生にとって勉強以外の活動は、何も部活動や学内同好会に限ったものではありません。他大学の医学部との交流を目的の1つとして、学外で活動をしている学生団体は沢山あります。
基本的にそういった団体は医学生なら誰にでも門戸が開かれているので、試しに体験してみたうえで、気に入ったものがあればそこで精力的に活動してみるのもありだと思います。
そうした中で自分と同じ悩みをもつ人に出会うかもしれませんし、医師を目指す動機が見つかるかもしれません。医学部は閉鎖的な人間関係が構築されがちですが、あなた自身がそれに固執する必要性は無いということを心に留めておいてください。
課題代行を利用して学業の負担を減らす
医学部の課題は基本的には大変ですが、どの大学でも基本的に学ぶことは変わりません。その為、課題代行を利用して少しでも学業の負担を減らすことは、精神的な負荷の軽減にも繋がります。率直に言うと、進級・CBT・OSCE・国家医師試験さえ乗り越えてしまえばあなたは医師になれるわけです。つまり、課題やレポートなどは代行サービスを利用してしまってもよいわけです。
また、実際に課題代行を利用するときは弊社をはじめとする法人化された代行業者にお任せするのがお勧めです。SNSで募集している場合もありますが、「納期・品質・返信速度」といった点で信頼性に欠けてしまうところが否めません。弊社スタッフは厳しい選考条件を通過して採用された高学歴の学生ばかりですので安心して任せることが出来ます。
また、使いまわし・作り置き撲滅宣言をしており、レポートの内容が他の人と重複するといったこともありません。普段から利用するとなると少し躊躇するかもしれませんが、「絶対に落とせない科目の最終レポート」や「自力では解くことができない課題」などを確実に期限までに提出したいときは、課題代行サービスを利用してみるのも選択肢の1つでしょう。
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まとめ
これまで医学部を「辞めたい理由・辞めるデメリット・辞める前にできること」について述べてきました。医学生生活は易々と突破できるほど簡単ではありませんが、1人で抱え込みすぎて潰れてしまうほど残酷なものでもありません。
家族や友人などに頼り、これらの記事も参考にしたうえであなたの医学生ライフがより充実したものになることを心より願っております。