筆者は宿題代行肯定派なのですが、そうはいっても「流石にこれはダメだよね」という宿題代行の問題点がいくつかあります。

今回は肯定派も首を傾げてしまうような宿題代行の問題点に焦点を当てて解説していきましょう。

宿題代行の問題点①全てを宿題代行で解決する

宿題代行の問題点1つ目として、最初から全部代行業者にやってもらうつもりで自分で宿題をやらなくなる人が出るというのが挙げられますが、これはよくありません

そもそも宿題代行というのは、何か特別な事情があってどうしてもその宿題をできないから代行業者にやってもらうという建前がありますから、最初から全部代行業者に宿題を丸投げするという姿勢はいかがなものかと。

若い頃からそのようにしてめんどくさいことを丸投げしていては努力のできない人間になってしまいます

宿題代行に否定的な意見を持つ人の多くは、この問題点を掲げて宿題代行に反対するのですが、宿題を最初から丸投げすることにおいては肯定派の筆者も反対せざるを得ません。

宿題代行を依頼する場合は「今回はどうしても宿題間に合いそうになかったから利用したけど、次からは頑張ろう」こうした姿勢を大事にすべきです。これは宿題代行を依頼する親の責任でもありますね。

宿題代行の問題点②宿題代行の作品で賞に応募する

宿題代行の問題点として次に挙げられるのは、業者に制作してもらった代行作品で受賞を狙う行為です。到底許されるべきことではありません。

これも上で話した宿題代行の前提になるのですが、宿題代行の目的とはどうしても学校の宿題が終わりそうにないから代行依頼するのであって、コンクールなどで受賞することが目的ではないはずです。

わざわざ説明するまでもありませんが、コンクールは自分の実力を測る場所なので、他人に制作を任せている時点で応募する資格はありませんし、そんなことで受賞して何が嬉しいのかさっぱりわかりません。

仮にそこで賞を受賞して推薦かなんかで志望校に合格したとしても、嘘はいずれバレます。その時に恥をかいて苦しむのは自分です。

かいていい恥とかいてはいけない恥の区別をつけましょう。

宿題代行の問題点③卒業論文を宿題代行で提出する

次の宿題代行の問題点は、大学の卒業論文を宿題代行業者に制作してもらうというものです。

これはアカデミアの人間として本当にあるまじき行為ですが、依頼している人間はおそらく大学を就職予備校としてしか思っておらず少しも良心の呵責がないのでしょう。

論文の代行の何が問題かと言うと、大学の論文は小学生の宿題と違って、優秀な論文はアカデミアのコミュニティ内で共有される可能性があるということです。

あり得ないかもしれませんが、もしその論文がNature誌などに掲載されることになって後から「この論文は実は代行業者に作ってもらいました」なんてなったら出版社だけでなく発表した研究室や大学、最悪の場合にはその学問まで信頼性がなくなってしまいます

小学生の宿題代行なら万が一バレても「次から必ず自分でやりなさい!」程度の説教で済むかもしれませんが、大学の論文はそんなことじゃ鎮火できません。卒論代行はさすがの筆者でも納得がいきませんね。

宿題代行の問題点④Web試験の替え玉受験

これは流石に存在しないと思いますが、替え玉受験は「有印私文書偽造罪」及び「偽造私文書行使罪」で検挙される可能性があるので絶対にやってはいけません。

宿題代行の問題点⑤自由研究

宿題代行の問題点として最後に挙げたいのが自由研究です。

その理由は、自由研究は名前の通り自由なんだから、それくらい自分で好きなことをやったほうがいいのではないかと思うからです。

宿題を嫌がる人が多いのは自分がやりたくないから、興味がないから、やっても意味がないからと思うからで、一方の自由研究はそうではないはずです。

本当に好きなことや興味のあることが何もない人にとってはテーマを探すことが苦痛かもしれませんが、そんな人は稀なので、自由研究くらいは宿題代行業者に頼まずに自分でやったほうがいいかと筆者は思うわけです。

以上が、宿題代行肯定派の筆者でも「さすがにダメだろ」と思わざるを得ない宿題代行の問題点たちでした。

これ以外の宿題代行ならやっても社会的に問題もないし損害も与えないので大丈夫だと思います。