宿題は、子供が自分で行うものという考え方が大半を占める中で、宿題代行というサービスが人気を集めています。

 

宿題は子供にとって大切な事ではありますが、宿題に時間を取られてその時期しか学べない事が後回しになってしまう事も事実ですよね。

 

宿題代行の賛成意見が多く人気を集めている背景には、時代の変化と共に宿題との向き合い方が変わってきているという点も感じられます。

 

そこで今回は、人気を集めている宿題代行の賛成意見についてまとめてみたいと思います。

宿題代行の賛成意見①「時間を有効活用できる」

1つ目の賛成意見としては、宿題以外の体験に時間を使わせてあげるためという意見です。

 

長い夏休みでも、学びの時間に充てられる時間は限られていますよね。

 

その中でさらに、大量の宿題をこなしていたら全てを行う時間が足りないという声が多いのです。

 

そのため、宿題代行を有効に利用することで、子供の貴重な学びの時間を確保できるという考えです。

宿題代行の賛成意見②「そもそも宿題自体に意味がない」

2つ目の賛成意見としては、そもそも宿題自体に意味がないためという意見です。

 

例えば、宿題の中で多くの時間を必要とされる代表的なものが「読書感想文」ですよね。

 

読書感想文は、普段本を読み慣れていない子供からすると、とても時間のかかる宿題です。

 

宿題代行の賛成派の保護者からは、苦手な宿題に多くの時間を使う事で、子供の苦手意識が強まってしまうという声もあがっています。

 

また受験に特別関係ない分野の宿題に、長い時間を使いたくないという意見も多いようですね。

 

このような事から、苦手な事や成績に直接影響のない宿題を、宿題代行に頼めば効率が良いという考えが多いのです。

宿題代行の賛成意見③「中学受験組には必要な制度」

3つ目の賛成意見としては、中学受験の受験勉強に多くの時間を使わせるためという意見です。

 

学校の宿題は、受験を想定したものではありませんよね。

 

そのため、中学受験を考えている保護者からは学校の宿題よりも、子供に受験勉強をさせたいという声があがっているのです。

 

中学受験に向けて塾などに通っている子供にとっては、学校の宿題と中学受験の勉強の両立はとても難しいものです。

 

そのため宿題代行に賛成意見の保護者は、宿題代行を使う事によって、子供が受験勉強に集中できるという考えがあるのです。

宿題代行の賛成意見④「自分の学力にあった宿題を出すべき」

4つ目の賛成意見としては、学力に合った勉強をさせるためという意見です。

 

学校の宿題は、全ての生徒に同じものが出されますよね。

 

しかし宿題代行を頼む家庭の子供は、多くの場合中学受験を考えて、実際の学年よりも学力が高い傾向があります。

 

そのため、学校の宿題では子供の学力と合っていないので、宿題の質自体が低く感じられるようなのです。

 

確かに学校の宿題は、ただ同じことを書き写すような宿題や、似たような問題集をひたすら解くというような宿題が多いですよね。

 

塾ではハイレベルな勉強をしているのに、学力に合っていない宿題をひたすら繰り返す時間がもったいないという考えです。

宿題代行の賛成意見⑤「結果として質の高い宿題が提出できる」

5つ目の賛成意見としては、質の良いものを提出するためという意見です。

 

宿題は、子供にとっても大変で負担の大きいものですが、それは保護者にとっても同じ事です。

 

子供の宿題が終わらなくて、徹夜同然で保護者が手伝うという事は、昔からよくありますよね。

 

子供も保護者も寝不足で、最後には宿題の完成度よりも提出することだけが目的になってしまう事も多いでしょう。

 

こうなってしまうと、宿題の質が低下してしまい、何の為に提出するのか分からなくなってしまいますよね。

 

子供も保護者も、イライラしながら宿題を行っていると、勉強そのものにも苦手意識が出てしまいますし、親子関係もギクシャクしてしまう可能性があります。

 

本来、宿題とは子供の向上心や達成感を促すもののはずです。

 

宿題を終わらすことだけが目的になり、苦手意識だけが植え付けられてしまうのなら、最初から宿題代行に頼んで有意義で質の良い時間を過ごし、宿題もしっかり学校に提出できた方が良いという考えです。

【まとめ】宿題代行の賛成意見から考える宿題の問題点

さて今回は、注目を集めている宿題代行の賛成意見について詳しくご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

 

昔から、学校では当たり前のように出されている宿題ですが、時代の変化と共に宿題に対する考え方も変わってきている印象です。

 

学校では、1人1人の学力に応じた宿題を出す事は難しく、毎年同じように出される宿題に対して質が下がっているという指摘も目立ちました。

 

本来宿題とは、子供が学校で学んだ事を脳に定着させて覚える為にあるものです。

 

しかし現在の子供は、学校以外にも塾の夏期講習に通ったり、家庭教師をつけて学んでいたり宿題に充てられる時間が少なくなっているのも事実です。

 

学力の差や学習時間がそれぞれ違う子供たちに、達成感ややりがいを感じさせる宿題づくりが課題と言えそうですね。

 

このような背景から、宿題代行を頼む保護者が増えているような印象でした。