昇進試験の小論文の書き方を検索する時、方法は見つかっても文章にどのように書き起こせばいいのか想像がつかないことがあります。

本記事では、いくつかのテーマに対して小論文の例文を提示するとともに、執筆時の思考についても併せて解説していきます。

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昇進試験:小論文の基本的な書き方

例文紹介の前に簡単に小論文の書き方について解説します。

詳しくは以下の記事でも解説していますので、併せて参考にしてみてください。

>>【昇進試験】人事の印象に残る小論文の書き方 | 採点基準から逆算する構成
>> 昇進レポート・昇進論文の書き出し

昇進試験の小論文では、STAR法に沿って構成を考えると書きやすいです。

STAR法とは、

・Situation 状況
・Task 課題
・Action 行動
・Result 結果

の順に経験や実績を整理する方法です。

また、小論文ですので文章力も採点基準に組み込まれます。例えば、論理的構成力や一貫性、客観性などです。

これらの点を意識しながら、小論文の例文を解説していきます。

昇進試験:小論文の例文集

以下では早速いくつかのテーマで例文を紹介していきます。

職場における私の役割と課題

設定:若手営業職3年目であり、営業成績が優秀。顧客との関係性を重視しており、提案型営業を軸にチーム全体の成績向上に寄与している。

例文

私は○○部署の営業部門に所属して3年であり、顧客との関係性を重視することで営業成績が優秀と評価され、チーム全体の成績向上に貢献しました。

(簡単な自己紹介と、実績(結果)を明示した)

まず、個人の営業成績を向上させるために同期や先輩の営業方法を尋ねました。その中で、顧客と関係性が友好な場合に営業が成功している傾向があると分析しました。

(STARでいう Situation 状況の部分)

そこで、営業成績向上のためには顧客との信頼関係の構築が必要であると考えました。

(STARでいう Task 課題の部分)

顧客との信頼関係構築のため、コミュニケーションを通じて顧客のニーズを的確に把握し、それに基づいた提案を行うことでリピート率や新規顧客獲得率の向上を目指しました。

(STARでいう Action 行動の部分)

具体的には私から質問を投げかけ、顧客の話に耳を傾けることで顧客との心理的な壁を取り払い顧客のニーズを引き出しやすくしました。また、顧客との定期的な面談やフォローアップを通じて顧客の期待に応える姿勢を見せることで信頼を勝ち取りました。

(行動における具体的な例示)

結果として、営業成績を大幅に向上させ、優秀であるという評価を得るまでに至りました。

(STARでいうResult結果の部分)

最近では、顧客の要望に応じたカスタマイズ提案を行うことで、大口契約を獲得することができました。

(結果における具体的な例示かつ過去の実績の部分)

以上の経験から、職場における私の役割は顧客との信頼関係に重きを置き、新規顧客の獲得および定着によって個人の成績を向上させ、結果的にチーム全体の成績を底上げすることだと考えました。

(テーマでいう「職場における私の役割」の部分かつ個人の能力の部分)

一方で、私個人の営業成績を向上させても若手が育たなければチーム全体の成績向上は一時的となってしまうため、若手の教育も必要であると考えます。

(テーマでいう「職場における私の課題」)

若手の教育に関しては、これまで培ってきた顧客との信頼関係構築の方法を流用し、若手が営業において感じている壁、すなわちニーズを聞き出し、成長のために必要な提案を行い、定期的な相談やフォローアップを行います。それぞれの若手に合った方法を考えることで、チーム全体の成績向上を持続的に達成可能であると考えます。

(課題に対する解決策)

マネジメント面の課題および対策

設定:製造部門のリーダー。現場作業員から徐々に管理職へと昇進。効率化や品質向上、安全管理を念頭に現場の声を大切にしながらチームをまとめている。

例文

現場作業員から製造部門のリーダーへと昇進した私は、現場の声を大切にすることで作業の効率化や品質向上、安全管理に注力してきました。

(自己紹介およびこれまでの実績)

リーダーとして感じるマネジメント面の課題として作業員の統一感のなさが挙げられます。現場と上層部が解離していることで重要な情報が伝わりにくいことや、作業が細分化されていることで作業員が現場全体の流れを意識しづらく効率性や品質に影響が出てしまうことや安全管理に差が生じてしまうという課題がありました。

(テーマにおける「マネジメント面の課題」。統一感のなさという主張を基に、課題を細分化している)

これらの課題の対策として、定期的なミーティングの実施や意識的な安全管理の徹底、KPIの設定およびモニタリングが考えられます。

定期的なミーティングを実施することで作業員と管理職や作業員同士の情報共有の場を設けることで現場の声を反映させるとともに、上層部の真意を正確に伝えることが可能となります。また、作業員同士の意見交換を活発化させ作業全体の効率性や品質の向上を図ります。

安全管理に関しては、定期的な安全教育を実施するとともに各現場に安全管理委員を設置し、作業員のフィードバックを元に安全対策を見直す体制を整えます。また、安全ルールを明確化し、常に確認可能な環境を整備することで意識的な安全管理を推進します。

効率性や品質に関しては、重要業績評価指標KPIを設定し、生産効率と品質指標の両方を追跡することで、データを基に今後の目標を設定することで、メンバーが自らの役割を理解させ、効率性や品質の向上に努めます。

(各課題に対する対策の例示)

このように現場の声を大切にするとともに、現場からのフィードバックを整えることでマネジメントの観点から職場環境の整備を築くことが可能であると考えます。

(マネジメント面の課題および対策の要約。すなわち結論)

小論文に行き詰った時の対処法

以上が昇進試験:小論文の例文でした。ご自身の立場やテーマによっては例文をカスタマイズするなどして参考にしてみてください。

どうしても小論文が書けない時は、過去のことや今後について箇条書きで列挙して情報を整理してみましょう。道筋がはっきりしているか否かで小論文の書きやすさは変わってくると思います。

また、小論文だけなら代行業者を利用することも視野に入れてみましょう。「宿題代行Yattoku」を始めとした法人の業者であれば、コピペや盗用、金銭等のトラブルは心配ありません。

初めての利用で不安がある方はまずはこちらの記事をご覧ください。