職場で昇進するためには面接や試験に合格する必要があります。小論文試験では経験や実績、能力について自身の言葉で自由に書くことが求められますが、なるべく人事から高評価を受けたいものです。

今回は、採点基準から逆算して人事の印象に残る小論文の書き方を解説していきます。

小論文の採点基準とは?

実績に関わる採点基準

昇進試験の小論文ですので、昇進に値する実績や経験、能力を小論文としてまとめる必要があります。

実績を生み出すためにはいくつかのプロセスを辿る必要があり、そのプロセスに必要な能力こそ、採点基準となります

以下に一般的な実績に関わる採点基準を挙げます。

採点基準

・現状の把握力
・課題提起力
・方策立案力
・方策実現力

実績を積む際には、現状何が起こっていて、どのような問題・課題が存在していて、その問題・課題を解決する方法を考案し、実際に行動し実現する。その結果が実績であると考えます。

すなわち、実績と同じくらい過程も重要ということであり、これらの要素が採点基準となるため、意識しながら文章を考えましょう。

実績およびその過程を明確化する思考法;STAR法

おすすめの思考方式として、STAR法があります。

STAR法とは、

  • Situation 状況
  • Task 課題
  • Action 行動
  • Result 

の順に過去の行動や思考を明確化する方法です。

何かしらの実績を達成した時、その過程を思い出すとおそらくSTAR法に順に当てはまると思います。

STAR法を用いて実績に関わる部分を明確化し、第三者にも伝わる内容にしましょう。

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文章に関わる採点基準

小論文ですから、文章としての評価も採点基準に含まれます。

以下に文章に関わる一般的な採点基準を挙げます。

・論理性
・構成力
・一貫性
・客観性
・具体性
・表現力

文章を書く際には意味が通らなければならず(論理性)、構成も筋道を立てる必要があります(構成力)。

最低限、論理性および構成力が無ければ文章が成り立ちません。

また、最初と最後で意見が異なってしまえば小論文としては減点ですので、意見を統一させる必要があります(一貫性)。

意見に関しても、自分の考えだけを前面に出しては小論文ではなくただの感想文ですので、第三者からの視点で意見の正当性を担保しましょう(客観性)。

あまりにも抽象的すぎる内容も減点対象になり得ます。例えば、「挨拶をした」だけではやや抽象的です。「相手の目を見て、笑顔で挨拶をし、その際にお辞儀をした」という風により具体的に表現することで小論文としてよりよいものになります。

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採点基準から逆算した小論文の書き方とは?

前項までをまとめると採点基準は以下のようになります。

実績に関わる採点基準

・現状の把握力
・課題提起力
・方策立案力
・方策実現力

文章に関わる採点基準

・論理性
・構成力
・一貫性
・客観性
・具体性
・表現力

これらの採点基準を意識しながら逆算的に小論文を書きましょう。

イメージとしては、実績に関わる採点基準を意識しながら書く内容を決め、文章に関わる採点基準を意識しながら文章を執筆します。

構成としては、

  • 現状の立ち位置および過去の実績
  • 今後の展望

のように過去と未来の二部構成にすると書きやすいと思います。

書き出しの部分に関しては以下の記事も参考にしてみてください。

>> 昇進レポート・昇進論文の書き出し

現状の立ち位置および過去の実績の書き方

現状の立ち位置とは所謂自己紹介です。

例えば、「○○部門の○○所属の○○です。」や「△人規模の○○プロジェクトのチームリーダーをしていました」など、現在の役職や立ち位置などについて詳細に書きましょう。

その後に過去の実績を書いていきます。ここはSTAR法を用いて前項までに挙げた採点基準を意識しながら書いていきましょう。

今後の展望について

今後の展望とは、昇進した後にチャレンジしたい事や実現可能な事を書きましょう。

ここでもSTAR法が役立ちますが、未来のことなので、

・Situation 状況
・Task 課題
・Action 行動

までを意識していきましょう。

Action(行動)によって生じる影響についても具体的に書けるとより良いと思います。

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小論文を書く際の注意点

上記のような採点基準を意識し、逆算的に小論文を書くことで人事から高い評価を得られる可能性が高まりますが、注意点もあります。

それは採点基準に捉われすぎないことです。

前半部分では採点基準を意識しろと言いつつ、ここでは採点基準を意識しすぎるなと一貫性のないようにも思えますが、重要なのは小手先の技術ではなく内面的なパーソナリティの部分だからです。

実績があるから昇進できるのか、論理的な小論文を書けるから昇進するのか。昇進の要素として勿論あるとは思いますが、最も重要なのは「昇進に値する人間であるかどうか」だと思います。

採点基準から逆算する小論文を書く方法はあくまで手段であって、目的ではありません。手段に固執しすぎて自分らしさを発揮できないようであれば、多少無視しても自分らしい表現や言葉で小論文を書くべきだと思います。

論理的な文章かどうかの判断方法

採点基準から逆算し、自分らしい言葉で小論文が書けたとして、それが論理的かどうか、高い評価を貰えるかどうかは実際に採点されてみなければ分かりません。

しかし、事前に論理的かどうかを確かめる方法があります。

声に出して読んでみる

小論文を声に出して読むことで、書いているときには分からなかった論理性の欠如や飛躍を発見する可能性があります。

友人に添削してもらう

自分一人で小論文を書いていると、どうしても視野が狭くなりやすく文章のほつれに気づきにくくなってしまいます。

そんな時は友人などの第三者の視点が非常に重要です。秘密保持的に問題なければChatGPTに小論文を打ち込んで、AIに評価してもらう方法もあります。

昇進試験の小論文がどうしても書けない場合の対処法

忙しすぎて小論文を書く時間を確保できないときは、代行業者を利用してみましょう。

宿題代行Yattoku」は作り置きやコピペを一切しないので不正が発覚する可能性は低いですし、質や内容についても要望に沿った文章を一から考えるので不自然さも低減されます。

また、東大生を中心とした少数精鋭のため文章を書くという点においては他の追随を許しません。

小論文をどうしても書けない、そんなときは「宿題代行Yattoku」を初めとした代行業者に依頼することも一つの手です。