子供が小学校に入学すると、子供にとっても親にとっても難関となる夏休みの宿題がやってきます。
遊びたい盛りの小学生が、計画的に大量の宿題を片付けていくのは至難の業ですよね。
親が、どの程度手を出していいのか迷う部分でもあります。
そこで今回は、小学生の夏休みの宿題の量や、夏休みの宿題への親の関わり方などを徹底解説していきたいと思います。
小学生の夏休みの宿題は何が出される?
それでは早速、小学生の夏休みの宿題は、何が出されるのかを解説していきましょう。
小学生の夏休みの宿題では、大きく分けて3種類の宿題が出されることが多いです。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
漢字ドリルや計算ドリル
まず1つ目は、漢字ドリルや計算ドリルのような学習系の宿題です。
小学校低学年の場合は、基本的には宿題自体に慣れさせる目的で出されることが多いようです。
そのため、量はそこまで多くなく、宿題をやる習慣をつけるための適度な分量と言えそうです。
しかし、小学校高学年になってくると宿題の種類も変わってきます。
低学年までは基本的なドリルだけだったのに加え、学校で習ったものをもう一度復習として行う宿題も出されます。
また、高学年になると答え合わせまで自分で行ってから、提出するという事もあります。
自由研究
2つ目は、自由研究です。
夏休みの宿題の代表とも言える自由研究は、子供だけでなく親も協力して行う事が多いものですよね。
小学生の自由研究で出される種類としては、大きく「工作系」「実験系」「調べる系」という3種類に分ける事が出来ます。
小学校低学年の工作では、複雑なものは少なく簡単に組み立てられるものが多いようです。
高学年になると、電池を使ったものや少し複雑な種類の自由研究が増えてきます。
また実験系では、低学年では磁石など結果が分かりやすいものが多く、高学年になるにつれて結晶の作成や、水の成分を色で分けるというような種類のものが増えてきます。
そして調べる系では、低学年の場合は身近にいる昆虫や草花を調べるものが多く、高学年になると少し行動範囲を広げて公共機関を使ってみたり、そこからどのような事を学んだかを記載するような宿題も増えてきます。
読書感想文や絵日記などの課題系
そして3つ目は、読書感想文や絵日記などの課題系の宿題です。
低学年のうちは、規則的に毎日書くことで、宿題のペースをつかむようにするようなものになります。
高学年になると、ただ書くだけでなく夏休み明けに発表するような種類の宿題も増えてきます。
小学生の夏休みの宿題は量が多いって本当?
それでは次に、小学生の夏休みの宿題の量について解説していきましょう。
小学生の夏休みの宿題の量
それでは最初に、小学生の夏休みの宿題が、いったいどのくらいの量なのかを学年別にご紹介していきましょう。
ネット上のママさん方の感想も転載しているのでリアルな声を聞くことができます。
低学年(小1〜小2)の宿題量
小学校1~2年生の宿題は量としてはさほど多くないようですが、ドリルやプリント以外に鬼門となる宿題が存在します。その鬼門が意外にもママたちの悩みの種となっているようです。
漢字プリント10枚
計算ドリル(20ページ程度)1冊
絵日記5日分
朝顔観察
お手伝いカード
工作
学童では必ず「机に向かう時間」が30分ほどあり、その時間に宿題をこなしていました。しかし、これは算数プリントや漢字ドリルだけで、他の宿題は家庭で取り組む必要がありました。植物観察は週に2回行い、子どもを早起きさせて観察記録をつけさせるのが日課でした。植物が枯れなかったのは奇跡です。お手伝いカードも毎日記入する必要がありましたが、実際にはほとんど手伝いをせずに適当に記入していました。
プチトマトの世話(肥料を与える程度ですが)は私がやることになりました。「新しい葉が出た」「花が咲いた」「実が青くなってきた」など、変化があるたびに私がカメラで写真を撮り、息子が観察日誌を適当に書くという流れです。ポスター作成の宿題は夏休みの終わりごろ、学童のクラフトの時間にささっと仕上げたようです。「ゴミはゴミ箱に!」という標語を描いてきました。プチトマト以外の宿題は息子自身で頑張っていましたが、トマトの世話は思ったよりも手がかかりました。
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中学年(小3〜小4)の宿題量
小学校3~4年生になると、低学年よりも宿題の量が少し増え、親でもすぐに答えられないような難しい内容のものも出てくるようになります。
作文や読書感想文など、長文を書かせる宿題も増えてきます。
2年生の復習ドリル(15ページ程度)
算数プリント10枚
国語プリント15枚
理科プリント7枚
社会プリント3枚
作文(夏休みの思い出)
自由研究か工作
読書感想文(1,200字程度)
習字
3年生になると宿題が増え、息子は気が滅入っていましたが、学童で友達と一緒に取り組むことでスムーズに進められました。自由研究は割りばしのログハウスを作り、作文と読書感想文は課題でした。私は作文や感想文の書き方を教えましたが、息子の出来が悪く手直しをしました。その結果、作文が文集に掲載され、今後は手を加えないことを決意しました。
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高学年(小5〜小6)の宿題量
小学校高学年になると、「中学受験のため」「勉強場所と時間の確保」のために、塾に通う子が増えます。
塾でも夏休みの宿題が出るため、学校の宿題と合わせると量がかなり増えます。
自由研究も、低学年のような簡単なものではなく、「きちんと調べて自分なりに考察し、結論を出す」ことが求められます。
学校の宿題:算数・国語ドリル1冊ずつ、社会の調べもの、読書感想文、家庭科の宿題
塾の宿題:算数・国語・社会・理科のドリル1冊ずつ。夏期講習(6日間)は、毎日別のプリント宿題あり。
小学校高学年になると、通常の塾の授業とその宿題、夏期講習の宿題、そして学校の宿題が重なり、「勉強漬けの夏休み」という状況になってしまいました。夜遅くまで「終わらない」と目をこすりながら宿題に取り組む日も多く、少し可哀そうに思うこともありました。歴史の調べもの(息子は日本の古代文明について選択)や家庭科の宿題(何か一品料理を作り、材料や工程を書く)はかなり手伝いました。また、読書感想文も比較的短くて読みやすい本を勧めるなどのアドバイスをしました。
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夏休みの宿題が多い事が子供に与える影響
では次に、夏休みの宿題が多い事が、子供に与える影響をご紹介していきましょう。
昔と違い、最近では学校の勉強以外にも、塾などの夏期講習に通っている小学生が多いですよね。そのような場合、塾からの宿題も子供は行わなければなりません。
そのため、夏休みの宿題が多いと子供だけでは当然間に合わず、新学期までに宿題が終わらないという事態が起こりやすくなります。
また小学生の夏休みの宿題は、塾の宿題と比べて、成績に直接関係する勉強以外のものも多いですよね。直接的に、将来に役立つためのものなのか疑問に思う親も多いようです。
こうした場合、子供に夏休みだからこそ経験させたい事がある親の場合、宿題代行を利用したり、完成している自由研究のものを購入したりするケースが増えているのです。
学校の宿題の量が多すぎることで、子供にとって貴重な体験をする時間が削られてしまうという可能性もあるのですね。
小学生の夏休みの宿題が多い理由
では次に、小学生の夏休みの宿題が多い理由について解説していきたいと思います。
各小学校の夏休みの宿題の量は、誰が決めているかご存知ですか?
実は、基本的に教育委員会がおおまかな宿題の量を決め、そのうえで各小学校の先生によって調整されています。そうした中で夏休みの宿題は、下記のような理由で多く出されていると言われています。
・長期間の夏休みで、勉強する習慣が途切れてしまうのを防ぐため。
・夏休み期間中に、勉強する子供と勉強しない子供の、学力の差が出来ないようにするため。
・普段、学校での勉強が苦手な子供が、新学期までに理解できているようにするため。
このような理由から、学校では夏休みの宿題を大量に出す傾向にあるようです。
小学生の夏休みの宿題に対する親の関わり方とは?
それでは最後に、小学生の夏休みの宿題に対する親の関わり方について解説していきたいと思います。
夏休みの宿題は、子供にとっても大変なものですが、特に小学校低学年の場合は親にとっても、多くの時間を割かれるので大変な問題です。
その中で、小学生の夏休みの宿題に対する親の関わり方としては、大きく分けて2パターンある事が分かりました。
それぞれについて、解説していきたいと思います。
環境を整える
まず1つ目は、子供が宿題をしやすい環境を整えるという事です。
特に、小学生低学年の頃は宿題にも慣れておらず、宿題よりもゲームやテレビが見たいと思う子供が多いですよね。
そのような中で、宿題がしやすい環境を整えるという事が大切になってきます。
子供が夏休みの宿題をする時は、親もテレビなどは消して一緒に付き添ってあげたり、褒めるポイントを探しながら勉強のモチベーションを上げる事が重要です。
また、夏休みの宿題が終わるごとに、シールやスタンプで確認のサインをするという場合もあります。
そのような時は、子供が好きなシールやスタンプを用意して、子供のやる気を出させる親もいます。
宿題代行を利用する
そして2つ目は、宿題代行を利用するという事です。
最近、小学生の夏休みの宿題の量が多いという状況の中、このような宿題代行を利用するケースがここ2、3年で急激に増えています。
夏休みのような長期の休みの場合、その時期しか出来ない経験をさせてあげたいという場合や、塾などの宿題が多いなど、子供も親も小学校の宿題に時間を多く使う事が出来ないという環境の家庭が多いです。
このような場合に、無理して宿題に時間を使うよりも、宿題代行で効率的に宿題を進めて、子供の負担を最小限にして成績を維持するという選択をする親が増えているのです。
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まとめ
さて今回は、小学生の夏休みの宿題の種類や量・親の関わり方などを解説してみました。
夏休みは、宿題をするだけの期間ではなく、家族で出かけたり普段できない体験をする期間でもあります。
小学生の夏休みの宿題は、確かに子供だけで片付けるには量が多すぎる傾向にあり、新学期までに宿題を終わらせるには、親の協力が不可欠となります。
そのような場合、子供や親にとって負担になり過ぎるようなら、宿題代行を利用するという事も視野に入れても良いですね。