レポートを課された時に「文献を参照せよ。ただし引用のルールに従うこと」のような文言が付随してくることがあり、多くの学生は「引用のルール」とは、と頭を抱えることでしょう。

正しい引用のルールを知らなければ、せっかく作ったレポートも『盗用』とみなされて没になってしまいます。それでは、どうすればいいのか。本ブログはそんな悩める学生に向けたものです。

引用ルールを理解しなくてもレポートを完成させるライフハックも末尾に掲載してありますので、そちらを読みたい方は下の方まで読み飛ばしていただいても構いません。

そもそもレポートでネット引用は問題ないのか?

結論から申し上げれば『一部』を除いて問題ないです。ネットに投稿された論文や企業のホームページなどは引用しても構いません。ただし、Wikipediaやまとめ記事、個人ブログのようなサイトの引用はしてはいけません

この違いは何か。それは『第三者が改ざんできる可能性があるかどうか』『著者、作成者の発信する情報は信用に足るかどうか』の二点によります。

まず『第三者が改ざんできる可能性があるかどうか』ですが、ネット上の論文はいくつもの審査をくぐり抜けて世に出されたものなので改ざんの余地はありませんし、企業のホームページも企業内の人間にしかアクセスできないため第三者の介入はありません。逆にWikipediaでは不特定多数の第三者が情報を自由に変更できてしまうため、その情報の信用度は低くなります。  

次に『著者、作成者の発信する情報は信用に足るかどうか』ですが、論文の著者は多くは修士号、博士号を所持しており、さらには研究職に就いていることも多いため情報の信頼度は高いです。また、論文の審査員も優れた頭脳を持った先端技術に生きる学者たちなのでその点でも情報が信用に値します。企業等のホームページもその手の最先端を生きる研究職の人々が作成しているので同様です。

しかし、Wikipediaやまとめ記事、個人ブログなどはどんな人物が書いているかが分かりません。間違った知識が混入している場合も多々あります。すなわち情報の信ぴょう性が低いのです。そのためネット引用自体は問題ないですが、選んだ情報が『改ざんの余地はないか』『信頼できる情報か』を見極めて引用しましょう。

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よくあるレポートの間違ったネット引用(文中)の書き方

レポートにおける正しいネット引用の書き方を紹介する前に、ここでは1年生がやりがちなよくあるネット引用の間違いを挙げます。

よくある間違いとしては『必要な情報がない』ことです。

後述しますが、引用するにあたり『著者名』『出版年』『ページ数』は少なくとも書く必要があります。これらが抜け落ちている場合が非常に多いです。

また、『文章が少し異なっている』場合も散見されます。こちらも後述しますが、文章をそのまま引用する場合は元の文章を変えてはいけないので正しく言葉を書き写しましょう。

レポートで減点されないネット引用(文中)の書き方

引用にはその形態によって種類があります。それは『全文をそのまま引っ張ってくる』『文献を参考にして自分の言葉で書く』の2パターンで分けられます。

まずは『全文をそのまま引っ張ってくる』場合です。あるネット上の文献(論文など)から『鈴木は~~である。』という一文を一言一句違わず引用する場合、いくつかの書き方があります。

  • 鈴木は『鈴木は~~である。』 と述べている[1]
  • 鈴木は以下のような文言を述べている。

鈴木は~~である [1]

1は文中に差し込む形、2は段落に差し込む形です。このような形で書けば問題はありません。

ここで疑問に持たれることがあると思います。「どこに引用元を示しているのか」と。それは上付きの『 [1] 』に集約されています。しかし、上付きの括弧だけでは意味を成しません。『レポート最後の引用元の書き方』で後述しますが、文中に数字を振った上付き括弧を引用した文章の句点前につけ、レポートの最後に括弧の数字に該当する引用元の情報を書くことで正しい引用になります

この『上付き』を入力する方法として、wordならば『挿入』→『数式』→『上付き/下付き』から『』を使用して入力できます。また、ショートカットとして Ctrl + Shift + ; の同時押しでも上付きにできます。上付きにした後、もう一度 Ctrl + Shift + ; を同時押しすれば通常の入力に戻ります。

引用の仕方の二つ目として『文献を参考にして自分の言葉で書く』場合は、文献を参考にして自分の言葉で書いた文章の最後の句点前に同様に数字を振った上付き括弧を書けば問題ありません。例えば、『○○は~~であると考えられる[1]。』のように書けば問題ないです。 

また、このような場合、著者も人間ですので誤字や脱字等がある場合があります。その時は、下付きで『(原文ママ)­­­­­』と間違った箇所のすぐあとに挿入してください。下付きの書き方は、『ホーム』→『フォント』の右下にある矢印のような箇所をクリックして、『下付き』にチェックマークをつけることで入力できます。また、Ctrl + Shift + = の同時押しでも下付きにすることが可能です。

このようにして文中では引用を行います。

>> レポートの引用は何割が適正?「全体の2割」は本当なのか

忘れずに!レポート最後の引用元の書き方

前項において文中で引用する方法を述べましたが、レポートの最後で[1]の文献情報を載せなければ意味がありません。そこで最後にその書き方について解説していきます。

まずは『参考文献』という章を新たに作ります。その下に [1] ~~、という風に引用元の情報を書いきます。

例として、ネット上の論文をまとめたサイトである 

J-stageから『題名:鈴木について、著者:鈴木康太、掲載雑誌:鈴木、巻数:5、号数:6、発行年数:2016、掲載ページ数:1028―1036』の論文を引用しようとします。ここで『巻数』と『号数』は掲載雑誌の情報です。これを[1]で引用する場合、次のように書きます。

[1] 著者名、題名、雑誌名、巻数、号数、出版年、ページ数、(URL)、(最終閲覧日)

 上記のように書きます。ですので、今回の場合だと、

[1] 鈴木康太、鈴木について、鈴木、、6、2016、p. 1028-1036、(URL)、(2022/11/24)

のように書きます。

ここで何を基準にこのような引用で問題ないのかを説明しますと、『この引用の情報を読んで、読者が引用元に自力でたどり着けるかどうか』が基準です。

一般にネットにある論文を探す際に、『著者名』『題名』『雑誌名』『巻数』『号数』『発行年数』『掲載ページ数』が分かれば検索し、読者でも見つけることが可能です。また、URLも掲載することでより直接的に引用元にアクセスすることが可能です。

この際に注意することは『最終閲覧日』、つまり最後にアクセスした日にちも一緒に記述する必要があることです。ネットにあるサイトは情報の変更やサイトの閉鎖が起こりえます。そのため、最終閲覧日を記述することで『その日までは確かな情報だった』ことを明記する必要があります。

そのためネットから引用した際には必ず『最終閲覧日』も記述するようにしましょう

また、上記のように論文をまとめたサイトから引用する際は、サイト名ではなく必ず論文自体の情報を載せるようにしましょう。この場合『J-stage』を引用元としてURLとともに掲載しても正しい引用とはなりません。

 また、企業のホームページなどのウェブサイトを引用する場合、例えば『サイト名:鈴木の国勢調査、機関:総務省』の場合は以下のように引用します。

[1] サイト名、機関名、(URL)、(最終閲覧日)

したがって、今回の場合だと、

[1] 鈴木の国勢調査、総務省、(URL)、(2022/11/24)

と、なります。

以上のような形で、文中に上付きの括弧、レポート最後に引用元の情報を掲載することで引用としては盗用とみなされない正しい方法です。

まとめとして、引用において大切なことはその作法よりも『読者が引用箇所であることを認識でき、かつ引用元のサイトなどを見つけることができるか』です。この核心を理解することで、『引用』をより身近なものに感じられると思います。

 しかし、参考文献を自分で探し、読み込み、理解し、盗用扱いされないように慎重に引用し、レポートを作成するとなると多くの時間を奪われ、自由な時間が減ってしまいます。また、レポート提出ギリギリの状態で課題に着手して文献集めが間に合わない方も多いでしょう。

そんな時のライフハックが『課題代行』です。代行サービスを利用すれば、期日までに質のいい内容で課題などを仕上げてくれます。良い成績を取りたい、期日まで時間がない、レポートをするより遊びたい等思っている方はぜひ一度代行サービスを利用してみてはいかがでしょうか。

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