大学生なら誰しも、大学生活のどこかのタイミングで「GPA」という言葉を意識するのではないでしょうか?特に就活を控えている人にとって、GPAは気になるトピックのはずです。しかし残念ながら、大学でGPAやGPAと就職の関連性について教えてもらえる機会はほとんどありません。
基本的に単位さえ取れていれば進級・卒業に支障が出ない大学生活において、GPAのことをじっくりと理解するタイミングはなかなか訪れないものです。ですから多くの人にとってGPAは「学業成績に関係する数値だ」という程度の曖昧な認識であると思います。
そこでこの記事では、ある種の基準になる「GPA1.5」がどの程度のものなのか、また就活にどう影響するのかについて、詳しくお話ししていきます。
GPA1.5が結構まずい理由
そもそも「GPA(Grade Point Average)」とは、それぞれの科目成績から特定の方式によって算出された評価値、あるいはその成績評価方式のことを意味します。
アメリカの大学や高校などで広く使われており、留学の際には学力を測る指標として用いられているものです。近年の日本においても、成績評価指標として導入する大学が増えてきているのが現状です。
また、GPAは成績に比例し、その数値が高ければ高いほど学業で優秀な成績を収めたということになります。 一部の大学ではGPAが一定の数値に達しなければ卒業できないようなシステムになっている場合もあります。
一般的に、GPAの平均は2.4〜2.8ほどであり、もちろん大学や学部によって多少の差は出てくるものですが、GPAの平均は2.0よりも高くなるのが普通です。つまり2.0以上を取れる人は少数派というわけではなく、むしろ半分以上の人が取れるはずの数値ということになります。
>>GPA2.0はどれくらい?「留学や院進に2.0が必要」は本当なのか?
したがってGPAが2.4以下であると、集団の半分以下であり、どうしても勉強不足という印象を受けてしまうのです。ましてやGPA1.5以下であればその評価は非常に厳しいものとなり、就活においても大きなハンデを背負うことになってしまいます。
これらのことから、GPA1.5というのが結構まずい状況であることが理解いただけたと思います。
GPA1.5だと就活に影響する可能性が高い
大学での成績が評価される場合、GPAは1つの指標になります。特に外資系の企業や一部の大企業では、積極的にGPAを活用した採用を行っています。つまりGPAは、与えられた課題に対して、どれだけ真面目に向き合うことができるのかを測る手段なのです。
ですので、あまりにもGPAが低すぎると、採用者から「サボり癖があるのでは」というようなネガティブなイメージを持たれやすくなってしまう可能性があります。GPAが選考過程で評価対象のひとつになることを考えると、GPA1.5は就活において非常に不利な成績と言えるでしょう。
就活はその時々によって売り手市場、あるいは買い手市場のどちらかになりますが、いずれにしても相対評価、つまり他の大学生と比べられながら採用されるかどうかを決められるものです。特に昨今のような不況であれば、ひとつの就職口に大勢が応募する状況も多いに考えられます。そのなかで採用者の目に止まるには、分かりやすい長所が必要になっていきます。
最初の段階で数字という分かりやすい指標でふるい落とされることの無いよう、就活ではGPAで一定の成績を取る必要があるのです。
以上のことから、GPA1.5だと就活で不利になる可能性が高いことを納得していただけたと思います。
GPA1.5から挽回する3つの現実的な方法
いくらGPA1.5が就職に不利な成績とはいえ、取ってしまったものは仕方ありません。そこで以下のパートでは、GPA1.5を取ってしまうような方でも就活で挽回できる方法を、現実的なものに絞って紹介していきたいと思います。
インターンシップに参加する
大学の成績よりも、本人の経験や行動力に着目する採用担当者もいます。
そんな中でインターンシップに参加した学生は、実務経験を積んでおり即戦力となるため、就活で有利な印象を持たれやすくなるのです。またインターンに参加するメリットは他にもあります。業界や企業に対する知識が増えるほか、将来の自分が働くビジョンを明確にイメージしやすくなったり、理想と現実のすり合わせができるなど、様々なメリットが挙げられます。
しかし、インターンが短期間だったために職場の本質を理解できないことや、そもそもインターンそのものが上手くいかないケースもあります。その他にも、応募した企業の採用担当者が勉強で努力したことを評価するタイプであった場合は、インターンシップ経験が切り札にならないので、必ずしもインターンだけで安心できるものではありません。
大学の勉強よりもガクチカをアピールする
GPAが低くなった経緯を具体的に説明するという方法もあります。
起業や部活、ボランティアなど、大学の勉強よりも力を入れていたことがある人は、その取り組みを積極的にアピールしましょう。
なぜその活動を始めるに至ったのか、誰とどんな風に取り組んだのか、そして結果的にどのようなものが得られたのかなど、活動を通して得た経験や結果を自分の言葉でしっかりと説明することができれば、GPAの低さは必ずしも問題になりません。
むしろ学業以外で打ち出せた成果があれば、自主性や向上心、チャレンジ精神をアピールできる絶好のチャンスを掴んだことになります。その場合は「こんな資格を取得した」や「こんな役職を務めた」など、出来るだけ客観的な成果を盛り込むと更に効果的です。
面接でスムーズな説明ができるよう、あまり自分の活動を知らない人で練習しながら本番に臨むのがおすすめです。
課題代行サービスを利用する
大学では一般的に、多くの講義でレポート課題が課されます。しかし、バイトや部活などでなにかと忙しい大学生にとって、一つ一つの課題にじっくり向き合う時間を作るのはどうしても難しいことですよね。
そんな時におすすめなのが、課題代行サービスの利用です。課題代行サービスとはその名の通り、本人の代わりに大学の課題をやってくれるサービスのことを言います。
大学の成績は課題の提出率や内容が大きな基準対象であり、評価の対象が課題レポートだけの講義まであります。日頃から優秀な課題を提出していれば、良い評価をもらうことができ、そしてそれがGPAの上昇に繋がるというわけです。
課題への出費は気が引けるかもしれませんが、逆に言えば出費だけで品質が保証された解答を入手できるということになります。
就活寸前になって付け焼き刃な方法を取るより、普段から良い成績を取れるように努力した方が良いでしょう。