フル単の意味と全体に占める割合

フル単には、「履修している全ての授業で単位をとること」という意味があるとされています。

例えば、今学期に20単位履修している場合は、20単位すべて取り切った場合にフル単となります。

フル単をとる大学生の割合は、学部や文系・理系によって変わるものの、マイナビの調査によると約50%となっています。

半分がフル単をとるということはフル単の難易度は低いと感じますが、肌感覚として実際に実現できている学生の数は少ないようにも思えます。

フル単は大学生にとって当たり前なのか?

では、フル単をとることは当たり前のことなのでしょうか。

結論からいうと、私は「フル単は当たり前ではない」と思います。

先ほどのマイナビの調査にもあったように、およそ半分がフル単をとっている。つまり残りの半数はなにかが原因で単位を落としていることになります。

学生の中には二年生や三年生になって初めてとれたという人や、一度もとらなかった人だっているでしょう。その原因はアルバイト、サークル活動、就職活動、授業の難易度など、様々な理由が思い浮かびます。

このように、学業以外にもすることが多く、とれない学生も多いということを覚えていてください。

フル単のメリットを多角的に考察してみよう

フル単のメリットは、多くのものがあげられます。

まず一つ目は、「3、4年生で時間が多くできる」ということです。

大学では、卒業のために必要な単位数が設けられていますね。「124単位取得すること」などが卒業要件に含まれていることが普通です。

つまり、フル単をとるほど、多くの単位を早いうちからとることができます。そうすると3、4年生になったときにたくさんの授業をとる必要がなくなり、時間の余裕が多くできます。

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二つ目は、「就活で有利になる」です。

まず前提として、日本の就活では学業を見られるケースは多くありません。

しかし、フル単を早いうちからとり、時間の余裕がある生徒は、就活準備やインターンシップに多くに時間を使うことができるため、就活で有利になりやすいです。

最後に、「モチベーションがあがる」というメリットがあります。

フル単をとることで、次の学期に対するやる気や向上心が生まれたり、

学業に自信がついたりと心の余裕やモチベーションが上がるというメリットもあります。

フル単を実現する理想的な時間割とは?コマ数はいくつ?

結論から言うと、自身の生活リズムにあった時間割を組むことが重要です。

例えば、朝が苦手なのに一限から授業を履修してしまうと、授業に寝坊して単位を落としてしまうことになります。そのため、「朝が苦手な人は朝早くに授業を入れない」など、個人に合わせた工夫が必要でしょう。

次にコマ数に関してですが、24単位を履修している場合、1講義2単位が一般的なのでコマ数は12コマになります。それをいかに効率的に時間割に組み込むかが重要になります。

また、学期を半分で区切って授業を行う「クォーター制」の授業や、夏休みの最初の一週間に授業があり単位をとれる「短期集中授業」がある大学では、それらを積極的に利用してみましょう。そうすることで、学期中のコマ数を減らすことができます。

フル単についてよくある質問一覧

記事の内容は以上です。ここからはフル単に関してよくある質問にQ&A形式で回答していきます。

フル単とバイトは両立可能なのか?実例を知りたい

フル単とバイトの両立はぜんぜん可能です。ただ、慣れるまでは大変かもしれません。

筆者はカフェのアルバイトを週4で行いながらフル単をとった経験があります。バイトに慣れるまでは課題とバイトなどで大変でしたが、慣れてからは全く問題なく単位をとることができました。

また、ほかにも週6でバイトをしながらフル単をとったという実例もあるようです。

このようにバイトをしていても、フル単はとれます。

しかし、バイトと両立しやすいよう授業選びや、課題などのスケジュールをしっかりと管理する必要があります。できるだけ課題の少ない授業を履修する、友達を一緒に授業を受けて協力し合うなど、フル単とバイトを両立するための工夫をしましょう。

フル単とGPAの関係について知りたい

フル単とGPAは非常に密接な関係にあります。

GPAとは、大学の成績を特殊な計算方法で測るものです。簡単に言うと、授業全体でどれだけ優秀な成績を出したかを計測します。

計測方法として、「各授業の成績の合計×履修単位」を行うため、授業でA+などの優秀な成績を残すほどGPAは高くなります。

逆に、授業でFをとるとGPAは一気に下がってしまいます。

つまりフル単をとることは、GPAを上げるために非常に重要なことであるといえます。

>> 「GPAが低い」の基準とは?低いと就活や大学院進学に影響するというのは本当か?

フル単は一年生には難しいって本当?

大学の授業やアルバイトなどに慣れていない一年生にとって、フル単はとりづらいと思われます。

大学や学部によりますが、一年生には必修の授業が多く入ります。そのため、課題やグループワークに追われてしますことがあります。

また、アルバイトを始めたばかりでは、どのように学業と両立するのかがわからず、課題や勉強をおろそかにしてしまう可能性もあります。

しかし、友達と一緒に授業をとったり、先輩から過去問をもらったりと、工夫を凝らすことで一年生でもフル単をとることができると思います。

まとめると、一年生にとって、フル単は簡単にとれるものではないでしょう。しかし、授業選びや授業を受ける際の工夫、バイトのシフト数次第では、一年生でもフル単をとることは可能です。

心配なら課題代行サービスを上手に利用してフル単を目指すのもトレンド的な大学ライフハックでしょう。

フル単なんて意味がないと先輩に言われたんだけど本当?

意味はありますが、大学生活にはフル単よりも大切なことがいくつもあります。

まず、あなたの学生生活を充実させることです。

たしかに、フル単自体は非常に意味のある事です。後々に時間の余裕ができたり、学業へのモチベーションが上がったりと、メリットは大きいです。

しかし、学業に集中しすぎて、アルバイトやサークル活動などの課外活動をおろそかにしてしまうと、大学生活で得られるはずの多くの経験を逃してしまいます。

そのため、「フル単を必ずとる」ことを意識するのではなく、「勉強もアルバイトもサークルも全部全力でやろう」という気持ちで臨んだほうが、結果として得られるものも多いかと思います。

二つ目は、フル単よりも高いGPAをとるほうが大切です。

フル単は、「授業を一つも落とさなかった」ということですが、高いGPAは「授業で優秀な成績を残した」という証明になります。

つまり、高いGPAをとるほうが、フル単よりも大きな意味があります。

>> GPA2.5はどれくらい?就活や留学、MBAに十分な数値なのか?考察

また、フル単は就活で重視されないのに対し、高いGPAをとっている場合は就活でアピールすることができます。そのため、高いGPAを目指すほうがよいでしょう。

まとめると、フル単に意味はないということは決してありません。ただ、課外活動やGPAなどほかの者にも目を向けてみましょうというお話でした。