大学では履修登録を行うことで授業を受けることができますが、誤って履修登録をしてしまうと様々な弊害が生じてしまうため慎重に履修登録をする必要があります。
今回は履修登録の取り消しについて解説していきます。
大学の履修登録でよく発生するミス
基本的に履修登録はweb上の学生ポータルより学生自らが行います。細かな規定に関しては大学ことに若干異なってくるため各自でシラバスを確認するようにしましょう。
履修要綱や卒業要件、シラバスを確認しながら自身でカリキュラムを構築して履修登録を行うわけですが、履修登録は手動で行うためミスが生じてしまうことがあります。
履修登録ミスにはいくつかのパターンがあります。
履修登録ができていなかった
この場合には、web上で履修登録を行う際に申請ができていない、エラーが生じている、科目を選択できていないなどが原因として考えられるためもう一度正確に登録しましょう。
別の科目を履修登録してしまった
この場合には履修登録期間内であれば取り消しおよび変更が可能です。基本的にはweb上で修正が可能なため安心してください。
万が一、履修登録期間を過ぎてしまった場合には大学の学生課や担当教授にメールや直に訪問して修正が可能か相談するようにしましょう。
同じ時間帯に複数の科目を履修登録してしまった
通常、同じ時間帯、同じ学期に複数科目を履修することはできません。例外的に、同じ時間帯でも開講時期が重なっていない場合には可能です。
ところが、web上の履修登録では上記のような状況が生じることがあります。web上で同時に履修登録ができているように見えても、実際には規定違反です。
この場合には履修登録を取り消しおよび変更するようにしましょう。
履修登録を取り消さないとどうなる?
誤った科目を履修登録したままにしておくと、例え授業を受ける気がなくてもシステム上は授業を受けていることになります。学期末にはその授業の評価も出ることになりますので、成績に大きな影響が出ます。
GPAが低くなる
GPAとは、取得単位数およびその評価(A,B,Cや秀、優、良など)を反映した成績評価方法です。GPAの値によっては授業料免除や給付型奨学金など恩恵を得られるため、GPAはなるべく高い方が良いです。GPAが低い場合、大学院への進学などに影響が出る可能性もあります。
>> 「GPAが低い」の基準は?低いと就活や大学院進学に影響するのは本当か?
履修登録期間を過ぎてしまい、取り消しもできないようであればGPAに影響を出さないために単位を取得する必要がありますが、余計な授業にリソースを割きたくはないはずです。そんなときは課題代行サービスを利用してみるのも一つの手です。
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卒業要件を満たさない
誤って履修登録をした科目の単位を取得したとしても、卒業要件に含まれなければ知見を広げるための良い機会となっても卒業には一切関与しません。
授業は担当する教授が属する学部によって区分が異なり、基本的には自身が属する区分の講義が卒業要件に含まれます。
例えば、文学部の学生が工学部の授業の単位を取得したとしても、ほとんどの場合には卒業要件には含まれません。例外的に、他学部の単位も卒業要件に含めることができる場合もあります。
履修登録の取り消しのやり方
誤った履修登録は様々な障害が生じてしまうため取り消しや変更をする必要があります。
履修登録の取り消しや変更は履修登録期間内であれば簡単に行えます。web上の学生ポータルの履修登録を行うサイトでは登録だけでなく取り消しも可能です。
問題となるのは履修登録期間を過ぎて取り消しや変更をしたい場合です。
履修登録期間を過ぎてしまうと、学生ポータルなどから履修登録の取り消しや変更が不可能となります。
そんなときにどうすれば良いのかというと、大学の学生課や授業を担当する教授にメールを送るもしくは直接相談しましょう。
ただ、どうすればいいのか分からないという人もいると思うので、次項では大学の学生課や教授へのメールの書き方について解説していきます。
教授への履修登録取り消しメールの書き方
件名は分かりやすく簡潔に
履修登録の取り消しメールの書き方として、まずは【件名】に要件を簡潔に記載しましょう。
例:【件名】(授業名)の履修登録取り消しについて
大学の学生課や教授の元には日々多くのメールが届いています。そのため【件名】に要件を記載しなければメールが埋もれてしまう可能性があります。
これは授業を欠席する、救済措置を頼むなどでも共通ですので、【件名】には要件を確実に記載しましょう。
所属や氏名など身分を明らかにする
メールの書き初めにはまず自身の身分を記載しましょう。
例:○○大学○○学部○○学科所属、学籍番号、氏名
履修登録の取り消しに対応してもらうためには、自身が学生であることを示す必要があります。
履修登録を取り消したい旨を書く
いよいよ履修登録の取り消しについて触れるわけですが、
- どの科目の履修を取り消したいのか
- なぜ履修登録期間内に取り消さなかったのか
- 今後どうするのか(反省の意図)
これらについて記述するようにしましょう。
まずは履修を取り消したい科目について正確に記載しましょう。大学の科目名はややこしいものが多いです。
例えば、「○○論I」と「○○論II」であったり、「○○学A」と「○○論B」のように微妙に科目名が違うことが往々にしてありますので、取り消したい科目名を正しく伝えるようにしましょう。
また、その講義が何曜日の何時限目にあるのか、教授は誰なのかなどより詳細な情報も伝えておくことで学生課や教授間での情報の行き違いを防ぐことができます。
続いて、何故履修登録期間内に取り消さなかったのか、そして今後どうするのかについて書きましょう。
本来であれば履修登録期間内に取り消しや変更をします。履修登録期間外での取り消し申請はルール違反ですので、例外的な処置を頼む形となるため何故、履修登録期間内に取り消せなかったのか理由を添える必要があります。
例えば、気づかなかった、忘れていた、取り消しの方法が分からなかったなどです。
そして今後どうするのかについても記述しましょう。履修登録の取り消しを期間内にしなかったことに対する反省と二度と繰り返さないための改善する意図を示す必要があります。
このように【件名】【身分】【内容】を基本骨格として、ビジネスメールの書き方などを参考にして履修登録取り消しお願いメールを送るようにしましょう。