大学の土木工学では、一般に2年生以降、専門分野が決定され、コースの振り分けがあるかと思います。

その中の一つである、計画系分野は、都市や地域全体の持続的な発展に関する授業が主体となり、レポートのバリュエーションも多いことが特徴です。

さて、本ページをご覧になっている方の中には、こうした計画系のレポートの多様性と多さに困っている方が多いのではないでしょうか。

「多忙な中でも効率的にレポートを完成させ、大学生活を充実させたい!」
「少しでも評価の高いレポートを作成し、成績を向上させたい!」

そんな学部生のために、本記事では、落単経験なし、院試免除経験のある、現役の都市計画系大学院生が、種類別のレポート作成方法を解説します!

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計画系のレポートの種類と特徴

計画系のレポートは、2種類に大分されます。

問題演習系

計画系で最も頻繁に課されるレポートの種類は、「問題演習系」になるでしょう。

これは主に、高校~大学初等レベルの数学や物理学の知識をベースとし、計画系の場面での応用方法に関する講義で多く課されるものです。

実際の内容としては、講義中の説明に即した演習問題を解くことが多いとされています。

具体的な講義名の例は、以下の通りです。

  • 数理計画法(数理最適化)
  • 確率統計学
  • 交通計画
  • 経済学(ミクロ・マクロ)

論述系

問題演習系の次に、計画系でよく出題されるレポートは、論述系です。

こちらは、講義内容の他、実際の計画事例を調査し、事例を評価したり、自らの意見を述べるものです。

具体的な講義名は、以下に例示する通りです。

  • 景観学
  • 計画学(都市計画・地域計画・土木計画)
  • プロジェクトベースの講義

種類別のレポート作成の流れとポイント

他の理系分野にも共通している事項ではありますが、レポートは、その種類によって、構成はもちろんのこと、素早く、高い授業評価を得るために必要な要素は異なります。

それぞれの特徴をおさえたうえで、効率的なレポート作成を行うべきでしょう。

問題演習系

流れ

問題演習系のレポートの作成の流れは、高校の数学や物理と同様、解答用紙に答案を記入するものがほとんどです。そのため、多くの場合、レポートを自ら構成する必要はありません。

ポイント

レポートの評価を向上させるためには、「答案が合っていること」「解法が講義に沿ったものになっていること」が重要です。

前者はいわずもがな大切な要素になります。しかしながら、後者に関しては、見落としがちな学生も多いのではないでしょうか。

答案の数値さえ合っていれば評価は得られるだろうと考えられがちですが、講義中に紹介される解法には、その学問分野全体を通した汎用性が意識されていたり、より正確な答えが出るよう意図されていたりします。

すなわちこれらは、大学教員のメッセージ付きの解法といえます。このため、答案を採点する大学教員としては、自らの提示した解法に沿った答案に高い点数をつけることが予想されます。

簡単な方法や一般的と考える方法を用いたくなる気持ちはわかりますが、なるべく講義に沿って答案を作成するとよいでしょう。

論述系

流れ

問題演習系とは異なり、論述系のレポートでは、作成時の構成や、テーマ選定が、効率的かつ高評価なレポート作成に重要です。

レポートの基本構成は、「タイトル」「序論」「本論」「結論」です。

タイトル:レポートの内容を一文で簡潔に示したものです。例としては「~についての比較考察」「~について」といった形式で示されます。

序論:序論とは、レポートの導入にあたる部分です。レポート全体の背景や、概要を示すことが必要とされます。

本論:レポートの本文にあたる部分です。序論の内容を受け、詳細に論述します。本論の中でも論理構成が求められ、「時系列別」「種類別」といった方法が代表的です。

結論:レポート全体を通しての主張、および今後の展望を述べる部分です。

ポイント

レポート全体を通じて重要な事項は、3つあります。

一つ目は、レポートの要件を満たしたものであることです。どれほど緻密に考えられたレポートであっても、課題としての要件を満たしてない場合、大幅な減点が見込まれます。まずは、最低限の要件をよく確認してから執筆しましょう。

二つ目は、全体の内容が論理的に整合していることです。特にタイトルおよび序論には、レポートの全体像としての機能があります。そのため、本文全体との整合性を強く意識して作成することが必須のポイントです。

三つめは、大学教員にレポートの意図が伝わることです。最終的にレポートを採点するのは大学教員です。自分の中で満足のいくタイトルまたは本文であっても、大学教員にとって意味の分からないものになっていると、成績をつけることができません。前提知識を含めて確認しましょう。特に、婉曲的な表現は避けたほうが無難です。

また、これらは、テーマ選定時のポイントに類似しています。テーマ選定時には、「講義に即したものであること」「自らの述べたい意見と合致していること」「大学教員との共通認識をとりやすいこと」が求められます。以上より、レポート全体のクオリティを上げる上では、テーマ選定が重要だと理解していただけるかと思います。

先述の内容に加えて、本論では、内容の質も精査する必要があります。

内容に矛盾および虚偽がないことは当然のこと、外部の情報を用いる際には、必ず引用をするようにしましょう。

引用例1(日本語、HP)

国土交通省:●●計画,国土交通省ホームページ,2000-01-01, https://~(参照 2024-01-01)

引用例2(英語、論文)

Melanie C. Green and Maria Paola Scaparra: Transportation Theory, Transportation Analysis, Vol. 12, Issue. 4, pp. 100-200, 2020.

作成に困ったとき

問題演習系

問題演習系でよく生じる悩みには「初見の問題で解法が分からない」「そもそも問題が難しすぎて、理解ができない」といったものがあります。

こうした悩みを解消するには、まずは講義資料を確認しましょう。それでも解決しない場合には、以下の手段をとるとよいでしょう。

友達と協力して解く

「三人寄れば文殊の知恵」ということわざがあるように、自分ではわからない問題も、同学科の友人にとっては容易に理解できる場合もあります。その逆も然りですので、日頃から互いに助け合ってレポートを作成するとよいでしょう。

課題代行サービスを利用する

ある統計によると大学生のうち5人に1人が課題代行サービスを利用したことがあると答えています。

大学に通う意味が変化してきている現代において、このようなサービスを使い、浮いた時間でインターンやアルバイト、サークル活動に勤しむのが主流になっているようです。

以下の記事では大学生におすすめの課題代行サービスを紹介しております。

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過去問を得て参考にする

先人の知恵に頼ることも手でしょう。講義によっては、前年の問題をつかいまわしたレポートが課されている場合もあります。

参加しているコミュニティや、友達を通じて、過去のレポートの問題や答案を入手できれば、問題が解決する場合も多々あるでしょう。

論述系

論述系のレポートでは、「何をどんな順番で書けばよいかわからない」「書いたはよいものの、どの程度評価されるか分からない」といった悩みが頻繁に生じることでしょう。

問題演習系と同様に、講義資料に立ち返って知識をつけたり、論拠をもつことは重要ですが、それ以外には下記の方法での解消を試みましょう。

テーマを見直す

まずは現在のテーマが、自分にとって十分に理解できているかを確認しましょう。論理的で説得力のある文章を書くには、内容への理解が必須です。

書きやすいテーマを選択するだけで、レポート完成のゴールが近づきます。

担当教員に質問する

演習問題に比べると直接的な恩恵は少ないかもしれませんが、レポートに関連した知識を最も多くもっているのは担当教員です。特に、テーマや課題に関する不明点は、質問により解消できるケースも少なくありません。

過去のレポートを参照する

過去問同様に、昨年以前に似たようなテーマのレポートが課されている場合が多くあります。それらを丸パクリすることはできませんが、評価される内容の傾向や、わかりやすい文章構成についてのヒントは得られる可能性が高いです。

まとめ

本記事では、土木工学の内、計画系のレポート作成方法について、問題演習系、論述系の2種類に分けて解説しました。

形式にかかわらず、大学の専攻課程ですので、難しいことや分からないことがあるのは当然です。恥ずかしいことではありません。

効率的で高評価なレポート作成のために共通していえることは、「自分1人で抱え込まず、ツールや仲間にどんどん頼ることが重要」ということです。

限られた時間を大切に、有意義な学生生活を送っていきましょう!