大学生なら一度は聞くことがある単語「フル単」。

ご存知の通り「特定の学期において、履修している単位を全て取得する」という意味を指すこの言葉ですが、もちろん履修する科目によって難易度が異なる中で全てを取りきる必要はない、と考えている学生の方も多いのではないでしょうか。

この記事を書いている筆者も、もちろん「フル単」などという単語とは無縁の大学生活を過ごしました。しかし、近年では「フル単は当たり前」という考える学生が増えているということをご存知でしょうか?

そこで今回は「フル単が当たり前って本当?きついし難しいと思う大学生諸君必見」「フル単ってそんなに簡単?フル単するにはどうすれば?」ということについて解説していきたいと思います。

単位で悩んでいる方もぜひ参考にしてください。

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フル単は当たり前って本当?

今回の記事のテーマともいえる点ですが、結論から言わせていただくと、フル単を当たり前と考える学生は増えているというのが現状です。

とある調査によると、5割弱の学生がフル単で大学を卒業しているという結果も出ているためやはり「フル単」という状況は世の学生に当たり前に浸透していると考えられます。

ただし、一概に「フル単」と言っても科目ごとの難易度の違い、さらには文理による求められる専門性の違いなども単位の結果には色濃く現れるため自身の大学での専攻内容次第では「フル単なんてきついし難しい。夢のまた夢」ということも充分起こりうることだと認識していただきたいです。

フル単を逃してしまう理由は?

自身の怠惰が原因でフル単を逃してしまった場合は仕方のない結果と言えますが、周りがフル単を取れているのに自分だけフル単を逃してしまった、という状況に陥っている場合はさまざまな理由が考えられます。

「難しすぎる科目である」

「履修科目に対して興味を持っていないから精神的にきつい」

「1人でなんとかしようとしがち」

このあたりがフル単を逃してしまう主な原因かと考えられます。

基本的に、大学では必ず履修しないといけない「必修科目」自分が自由に選んだ「選択科目」。この2種類の科目を履修して卒業までに必要な単位を取得するというシステムです。

>> 選択必修科目とは?選択科目との違いや落とした時のヤバさについて解説します

にも関わらず必修科目の難易度が高すぎる場合だと「必ず履修しないといけないのに単位を取るのが非常に困難な科目」という立ち位置となってしまいますその結果、フル単を逃す結果にも繋がります。この傾向は理系でよく見られるので理系専攻の学生の方はぜひ注意してください。

必修科目だけでなく選択科目にも注意点はあります。

そもそも選択科目は「自身で好きに選べる」というメリットはあるものの、「興味がない分野を選ぶときつい」という面も備えています。

必修科目は同じ学科なども必然的に履修しているため授業内容に興味はなくても友人がいるなら出席しようと考えることができますし、なにより分からない点ができても友人にすぐ聞くことが可能です。

しかし、選択科目は「選択」と称するだけあって大学内の全学部の全学年から人が集まります。知らない人が大多数を占める中で自身の興味が持てない内容だと授業と疎遠になることは言うまでもないことかと思います。

そして最後は「1人でなんとかしようとしがち」ということについてですが、これは言葉通りの意味です。大学の授業は高校の様に「先生(教授)が分からない人に歩幅を合わせて説明する」なんてことはありません。「教科書を読んで、それでも分からなかったから質問に行こう」などと考えているとあっという間に授業についていけずに置いていかれる結果となってしまいます。なので今すぐそういった思考は捨てて教授、さらには友人に頼るのもフル単を目指す上では非常に効果的です。

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フル単を取ればどんなメリットがある?

フル単のメリットは年次が上がるにつれて楽になるということです。

前述したように大学は基本的に4年間で規定の単位数(130前後が一般的)を取得できないと卒業できない、というシステムです。すなわち4年生終了時に規定の単位数に達していない場合は卒業不可、俗に言う「留年」となってしまいます。

さらに言えば学期ごとで取得できる単位の上限も定められているため「1年生終了時点で卒業に必要な単位を全て取得した」ということは起こりません。

しかし、大学生は就職活動などもあるため基本的に1年生〜2年生は必修科目が多く定められおり4年生は必修科目がほどんどないという状況になっています。

それに伴って選択科目も1〜2年生で多く履修してしまえば4年生の段階では卒業論文の制作しかしなくていいという状況を作り出すことができるということです。

勉学を怠った結果フル単を逃し、1年生の必修科目を落とし続けて4年生になっても受講し続ける学生を実際何人も見てきましたし、筆者もその中の1人です。

こういった事態を避けることができるフル単の恩恵に最初は気づかないですが、後々大きく影響してくるので早い段階で勉学に力を入れることをおすすめします。

フル単を狙う方法

ここまではフル単を逃す理由を説明してきました。では、そういった事態にならないためにテスト勉強はもちろんですが、その他に何をすればフル単に近づけるのかをまとめました。

同じ授業内での友好関係を築く

この方法に関しては同じ学科生が多い「必修科目」、学部学科が混合しやすい「選択科目」の両方で有効なものです。

内容は至ってシンプルで「授業内で友人を作る」というだけです。「そんなことでフル単狙えるわけない」と思われるかもしれませんが、実際友人が同じ授業を受けているというだけで自身のモチベーションの向上に繋がります。

さらには自身が急用で授業に参加できない時に教授事情を説明してもらえる、授業の分からないところを教授よりも楽に聞くことができるなど、多くの利点があります。加えて、上級生と繋がりがある人は、過去問と呼ばれる今までのテストを先輩から集めて教授の傾向を考えることも多いです。

サークルや部活に所属していないため上級生との繋がりがなくても、友好関係があるとそういった傾向を友達から教えてもらえます。したがって同じ授業内での友好関係を築いておくことはフル単を狙う上では必須と言えるでしょう。

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シラバスを駆使して成績基準の緩い科目を履修する

こちらは「選択科目」に対して有効な対策です。選択科目は選ぶ際に見ることができるシラバスは「成績の内訳」を記載していることが多いです。

その中で「テスト100%」や「出席60% テスト40%」などさまざまな内訳を見ることができます。その中で自身が「この内訳なら単位取れそう」と思う科目を選ぶこともフル単を目指すならオススメです。

ただし、この方法を行う際に注意していただきたいのが「成績の内訳」で授業を選択しているため微塵も興味を持てない科目かもしれない、という可能性を秘めていることです。

特に出席が成績の60%を占める授業は、その科目の授業を全て出席するだけで単位が取れるというメリットはあるものの、授業は専門性が高かったり授業の最後に毎回小テストがあったりと意外な落とし穴がある場合が多いです。

どのような科目なのかもシラバスでは見れるのでチェックを怠らないようにしましょう。

所属してる研究室の先生の授業を履修する

こちらは主にゼミや研究室に配属となった4年生におすすめしたい方法です。

大学では3〜4年生になると、教授1人と生徒数名が一体となり1つのテーマに対した研究に取り組むゼミや研究室といった場所に配属されるケースがほとんどです。

自身の所属するゼミや研究室の教授が受け持っている授業は比較的単位が取りやすいです。教授との個人としての信頼関係もあるからこそ教授が採点を緩くしてくれるといったこともあることが理由です。特に3〜4年生は就職活動で授業に出れない学生も多くいるため、この方法はかなり役立つでしょう。

ただし、教授の中にはいかなる状況でも採点を緩めないといった考えをする方もいらっしゃるので必ず通用する方法ではないことは頭に入れておきましょう。

これらの方法を使えばフル単を狙える可能性は今よりもグッと向上すると考えられます。