働きながらでも入学できる通信制大学ですが、一般的には卒業することが難しいと言われています。入学試験による選抜がない分、入学は四年制大学に比べ容易です。しかし通信制大学の卒業率は四年制大学よりも非常に低く、大学によっては数%にもなると言われています。
通信課程では、自学自習が基本であり求められる勉強のハードルも低くはないので、相当の意欲が無ければ卒業はおろか単位修得すらかなり難しいです。生半可な気持ちで入学したが挫折してしまった、このような学生の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では「通信制大学に入学したけど、授業についていけない・挫折してしまった」というような学生の方に向けて、「通信制大学で挫折する5つの原因」「通信制大学で挫折した学生の末路」「通信制大学で挫折しないためのライフハック」について解説します。通信課程に所属している学生の方はぜひご参考にしてみてください。
通信制大学で挫折する5つの原因
通信制大学で挫折してしまう学生は、四年制大学に比べ非常に多いです。ここでは、よく見られる5つの原因について確認しましょう。
入学時のモチベが消えてしまった
通信制大学は基本的に一人で学習する姿勢が求められます。
レポートの書き方など最低限の大学側のフォローはありますが、肝心の授業内容に関しては一人で教科書を読み一人でレポートを書き上げなければなりません。加えて通信制では一緒に学習する友達やサークルなどの課外活動が無いため、非常に「孤独」に近い状況で学習することになります。
通信の学生にはそのような状況における学習の自己管理が求められますが、これができず授業や課題をためてしまい結局単位が修得できない、という学生がよく見られます。こういった状況に耐えられず入学時のモチベを維持できないことが通信制大学で挫折してしまう主な原因となっています。
大学生活が「人生の夏休み」と呼ばれるように四年制大学では、「サークルやアルバイトなどの課外活動」や「友達や先輩との交友関係」など大学に行く目的がいくつもあり、たとえ勉強がつらくてもモチベーションを維持することは簡単です。しかし通信制大学では大学の目的が勉強しか無いため、モチベの維持が非常に困難です。一人で学習し続けることは想像よりもずっと難しいと理解しておきましょう。
そもそも内容が理解できない
通信制大学は入学試験が無いため入学のハードルが低く、学生の中には学力が不足している方も多くいます。しかし入学後は通常の四年制大学と同じレベルの内容で授業が行われるので、学力が足りていない学生にとっては大変な努力が求められます。
また四年制大学と異なり、教科書だけを読んで勉強する必要がありますから授業の難易度は通信制のほうが高い場合が多いです。基本的に履修した授業に関する専門書が教科書となるので、そもそも教科書の内容が理解できないといったことも考えられ、四年制大学の学生であっても大変です。大学ではやりたくない科目や興味のない科目でもやる必要がでてきます。
したがって、どんなに難しい内容でも何とか理解して課題をこなす必要があり、そのような作業は非常に骨が折れつらいものです。このように授業内容が難しいために挫折してしまう事がよくあるようです。
課題の量に圧倒された
次に通信制大学に挫折してしまう原因として、課題の多さが挙げられます。
通信課程の大学は、四年制大学の比じゃないほど課題の量が多いです。一般的な通学制の大学が出席点や授業内小テストといった授業へ参加する事を評価している一方で、通信制大学では授業に参加する機会が少ないため定期的なレポートによって学生の理解を把握します。結果として全科目を通してレポートなどの課題が出されるため、莫大な量の課題に取り組むことになります。加えてその内容も四年制大学と遜色ないレベルで難易度が高いです。
弊社でも通信制大学の課題代行をいくつも担当していますが、東大や早慶といった難関大学レベルの内容が求められるレポートも少なくありません。比較的卒業率の高い通信制大学では課題の難易度はそこまで高くありませんが、レポート課題の量が多いことには変わりありません。このように課題が非常に多いことが、通信制大学で挫折してしまう原因の一つです。
単位認定試験すら受けられない
大学にもよりますが、通信課程で単位を取得するには通常単位認定試験を受験する必要があります。しかし、多くの場合単位認定試験を受験するためには普段のレポート課題全てを提出し合格点をとるという条件があります。そのため普段のレポートが十分にこなせていないと、そもそも単位認定試験すら受けれないということも考えられ、挫折してしまう原因となってしまうのではないでしょうか。
仕事とスクーリングが両立できない
通信課程の学生には社会人も多いので、当然仕事をしながら学習に取り組むことになります。場合によっては、仕事が忙しくなりレポート課題を進めることが出来ないということもあるでしょう。加えて通信制には対面での授業となるスクーリングを導入している大学もあり、大学が遠隔地にある場合は仕事を休んで大学に行かなければなりません。このような学業と仕事の両立ができず挫折してしまうということも考えられます。
通信制大学で挫折した学生の末路
次に、通信制大学で挫折してしまうとその末路として何が待っているのか確認してみましょう。
お金と時間だけ溶かして自己肯定感も下がる
通信制大学で挫折してしまうデメリットとして最初に挙げられるのが、お金と時間の損失です。通信制の学費は通学制大学よりは安いですが、それでも年間100,000円〜300,000円程度かかります。
大学に挫折しそのまま辞めてしまう、という事になればそれまでの学費は無駄になりますし、スクーリングやレポート課題に費やしてきた時間も無駄になるでしょう。
加えて精神的な面でも大学を挫折し中退したという経験が人生の足枷になってしまうこともあり得るのではないでしょうか。挫折の経験によって自分をネガティブに捉えてしまい、新しいことに挑戦する気持ちが失われてしまう、そのようなことが通信制大学で挫折してしまった末路としてあるかもしれません。
仕事を辞めていた場合は再就職できない
仕事を辞めて通信制大学に入学したり、高校卒業後に通信制に入学するなど通信制大学一本で行こうとする場合には注意が必要です。このような場合に通信制大学で挫折し中退してしまうと、経歴に空白期間が生まれるため再就職の際に不利になることがあります。さらに通信制で挫折したことによって精神的に病んでしまうというケースもよく見られます。
このように通信制大学での挫折経験は経歴的にも精神的にもダメージを与える可能性があることを理解しておくことが大切です。
通信制大学で挫折しないためのライフハック
ここまでで通信制大学の闇についてご理解いただけたかと思います。通信制大学に通う事は辛いことではありますが、卒業することが出来れば非常に輝かしい経験になると思います。
ここからは、通信制大学で挫折しないためのライフハックを3つご紹介します。ぜひご参考にして頂ければ幸いです。
課題は絶対に溜めない
上でお伝えしたように通信制大学の課題の量はかなり多いので、溜めずに計画的に取り組むことが重要です。特に普段の授業を計画的に受講することが出来れば、レポート課題もかなり楽になります。
授業形態によってどのような計画を立てるかは異なりますが、例としてメディア授業を取り上げます。メディア授業はいつでも視聴できるという特性上、見るのを溜めがちですができるだけ見る時間を決めて視聴すると習慣にしやすいです。小中高の授業と同様に〇曜日の〇時に受講するといった計画を立てると無理なく実行できるのではないでしょうか。加えて授業を受けるときもできるだけ手を動かすように習慣づけることをおすすめします。授業内容を要約したり、関連する教科書のページをメモしておいたりして手を動かしておくと授業理解が進むだけでなく、レポート課題の助けともなり「後から授業・教科書を見返す」といった二度手間を削減することができます。
このようにまず何よりも計画的に授業に取り組むことが、「課題を溜めない」ということにつながり、また自分なりの単位のとり方が分かるようになります。
課題代行サービスを利用する
たとえ計画的に授業をこなしていても、非常に難しい課題に直面することがあります。そんな時におすすめしたいライフハックが「課題代行サービス」の利用です。
課題代行サービスは文字通り、レポート等の課題をお金を払って業者に代行してもらうというサービスです。当ブログを運営している宿題代行Yattokuは東大生スタッフを中心とした業界内でも数少ない法人業者であり、高品質・業界内最安値での課題代行サービスを提供しております。
要所要所の重要なレポートに対してこのような代行サービスを用いることで、課題の負担は劇的に軽減されるためおすすめのライフハックです。
コミュニケーションの場所を作る
3つ目のライフハックとして、人とコミュニケーションをとることをおすすめします。通信制大学での学習は「孤独」な状況での学習になりがちです。また、入学したての時期は勉強法も分からず精神的に不安になる時期ではないかと思います。
そこでできるだけ情報交換のできる場所を作ってみてはいかがでしょうか。スクーリング授業を取ってみたり、SNSで同じ授業を受講している人を探すなど、このようなコミュニケーションの場所があることで精神的にも楽になることがあります。
また、授業で分からないことがあれば教授にメールをしたり、場合によっては大学図書館の窓口でもレポートの書き方を教えてくれることがあります。コミュニケーションの場所を作ることが勉強のモチベ維持にもつながるのではないでしょうか。