ロースクールに通っていると言うと「それは何をするところ?大学院とは何がちがうの?将来は弁護士になるの?みんなガリ勉でしょ?」と質問する方が多いですが、実際のところはどのような場所なのでしょうか。生徒達はどのような1日を過ごしているのでしょうか。

有名大学の別機関として設置されることがほとんどですが、外部の人間をほぼ一切立ち入り禁止としていることから、その実態は内部性にしかわかりません。

本記事ではレポート代行サービスYattokuスタッフであり、かつ法科大学院出身者である筆者の経験も踏まえて、ロースクール生の生活をお見せしていきます。

ロースクールって一体なに?どのような人が通っているのか?

ロースクールとは何をするところ?

まず、ロースクール生の1日を紹介するにあたり、ロースクールの説明をしていきます。

日本の法科大学院(ロースクール)は、アメリカのLawSchoolを参考にした、憲法・民法・憲法の高い専門性が求められる、弁護士・検察官・裁判官といういわゆる「法曹三者」として法治国家の秩序を守るため深い学識と卓越した法倫理や実務的に法を扱う力を身に付けることを第一の目的としている「専門職大学院」のひとつです。

大学院なのに実は「博士ではない!?」

上で示した通り、ロースクールとは、他の大学院とは異なる専門職大学院に分類され研究機関ではないことから、実は博士ではなく「法務」博士に分類されます。

法学博士と法務博士、似ているようで大きく違います。ロースクールでゲットできる法務博士は超簡単に言えば「予備試験を飛ばして司法試験を受けられる権利としての学位」です。なので、皆さんが良く聞く博士論文の執筆は不要で、最短二年で卒業できます。

一方で、法学博士は、法律に関して自分の研究対象を決め、論文を書き、学会で発表した上で、所属する大学院が厳格に「高度な学術成果に満たした」と判断したことでようやく手にする学位です。ロースクールも相当大変ですが、法学博士は終わりの見えないマラソンのように卒業できるかは成果をあげられるかどうかという恐怖との闘いレベルでしんどいです。

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そもそもどうやって入るの?

ロースクールには既習コースと未修コースがあり、要は法学部出身かそれ以外かです。

法律を大学で学んだ方は既習の試験(実際の司法試験に近い形)を受け、未修は小論文と面接を受けて「司法試験に受かりそうだな」と選考担当者が判断すれば入れます。

過去問を見た時に、未修の試験は哲学的な問題が多かった記憶があります。

上位のロースクールはかなり手厚く見てもらえるので、「大学は経済学部だったけど弁護士とかかっこいいな」くらいで受けてみても、大変困難な道ですが、司法試験合格は不可能では全然ないと言えます。

ロースクールの授業はどのような特徴がある?

司法試験と期末試験は全然違う

ロースクール生が最終的に目指す司法試験ではマーク式の憲・民・刑と論文式の憲法、民法、刑法、行政法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法、選択科目の8科目が行われます。

全ての試験で法務省のページに正答が載り、採点実感もしっかり掲示されます。

一方で、ロースクールの期末試験は教授の裁量で採点が行われます。筆者の時は、一言一句まで裁判所の判決と同じ言葉でないと点数を引く教授や答案を全体として捉え、大体の点数をつける教授もいたので試験対策は10人以上で協力して傾向を分析したりしていました。

大学の講義とは全く違う「ソクラテス方式」とは

大学の講義では、先生が100分間話続け、我々は、ぼーっと聞いて、期末試験前に焦って過去問やレジュメを先輩にラーメンと引き換えに手に入れることが多くの生徒の在り方でした(筆者調べ)。

一方で、ロースクールでは「ソクラテス方式」いわゆる「ソクられる」という講義方式で行われます

これは、ソクラテスが昔相手の知識をはかるために、質問をし続け、矛盾を出させるという意地悪な討論をしていたと言われることに由来します。

ロースクールはこれを採用し、講義中では教授が「裁判所はどう判断したの?」「その根拠は?」「使う条文なに?」「君の論じたことは条文の趣旨に反していないか?」と間髪開けずに質問をしてくる。恐怖で全く眠くならないので、本質的に怠惰な生徒が予習復習を欠かさない優等生に変わる最高の方式だと筆者は考えています。

進級の難しさ

ロースクールでは、3科目落とすと即留年や1年時に落とした単位をもう一度落とすと即留年という厳しい制限があります。しかも、単位認定は絶対評価であり、60点を下回れば問答無用に落単となります。

この恐怖からテスト前に遠くの実家に逃げ出してしまった友人が2人います。ただ、彼らもその後、普通に働いているため、退学になったといえども大きく悩むことではないのかもしれないですね。

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ロースクール生は何をして過ごしているのか

一日の勉強時間はどのくらい(平日と休日)

平日のロースクールでは、日本で最も机に向かう人間が集合している施設と定義できそうなくらい誰しもがスーパーの蒲鉾みたいに木の板に張り付いています。

まず、学校であることから平日の大部分は講義で埋められています。大学と同じように100分前後の講義時間で、朝9時から19時までで全講義が終わります。

誰しもが知っているような憲法、刑法、民法、民事訴訟法、刑事訴訟法、会社法から超マイナーな環境法や経済法や国際私法まで選択して受講します。

自習をするときは、司法試験の短答試験は憲法・民法・刑法しかないため基本的にはこの3科目に自由時間の大部分を捧げます。

通学時間と寝る前は暗記事項を見て覚えています。

筆者の在籍していたロースクールの周辺にはカフェなどがある程度存在したので、みなさん3時間ごとに場所を変えたりしていました。

結論として、朝8時から夜23時まで、休憩合計2~3時間ということで、12時間から13時間が平均ですね。

司法試験合格までに必要な勉強時間が2000~5000時間と言われているので、毎日勉強すれば1年で受かりそうなものですが、そう上手くはいかないのが試験というものです。1万時間を超える猛者たちが集まる道場と言っても過言ではないのかもしれません。

一方で、休日のロースクール生は、個人個人思い思いの休息を楽しんでいます

都会のロースクール生に多いのが簡易的な一人旅です。日帰りや素泊まりで学生割引という背徳感を得るとともに、都会の喧騒や勉強の日々から暫し逃避することができます。

ただ、それができるのも低学年のうちで、3年生になると、1秒たりとも机から離れることはできません。当時、筆者が先輩方に聞いたところ、シャワーは5分、睡眠は4時間、移動時間を無くすために近くのネットカフェに連泊していると仰っていました。人が数年で恐ろしく変わるのもロースクールの醍醐味ではありますね。

勉強以外に何をしている?

ロースクール生に大人気な遊びは麻雀とオセロです。大体は、入学してから先輩に連れていかれてハマることが多いですが、そういう人は意外に「できる」タイプが多いです。

雀荘に通い始めた順に成績が悪いかと言われればそうではなく、不思議な現象ではあります。筆者の見解としては、頭を使うゲームに対する集中力・思考力や好奇心の強さが難解な学問を紐解くことに不可欠な「センス」なのではないかと思います。

ただ、もしロースクールを目指す方がこれを読んで雀荘に興味を持つのは非常に危険なので全力で止めます。なぜならば、筆者が今までの人生で学んだことの一つに「成果=才能×使った時間」という公式があるからです。

惜しむことなく時間を1つの目標に使うことが凡人たる我々にできる天才への最大限の抵抗だと思っています。

友人関係や教授との仲はどうなのか

学部時代よりも同じ目標の人間が集中的に集う場所なので、友人との関係は深く・長くなります。将来的にも同じ業界で働くため、積極的に仲良くなり、円滑にするように努める人がほとんどです。

また、教授も生徒たちの成績を上げることが法科大学院存続のために不可欠であるため、非常に親身に相談に乗る姿勢でいてくれます。積極的に指導をし、司法試験を突破するべく、ロースクールはその校舎が一丸となって戦いに備えていきます。

おわりに

以上、ロースクール生の1日を前提も含め、様々な面から解説してきましたが、目指すには相当の覚悟がいる場所でしたね。

起床から就寝まで机に向かう彼らであるからこそ、自分の人生を決める裁判を代理人として任せることが出来るのだと思います。

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